米エンビビオ社では、NAB2013においてHEVC対応のエンコード技術をはじめ4K HD品質ストリーミングなど、テレビとマルチスクリーンサービスの収束を最適化する、ソフトウェアベースのビデオプロセッシング技術の展示を行う(ブース番号:SU6202)。
HEVC(H.265)でエンコードしたビデオストリーミングをMPEG-DASHプレイヤーで再生したビデオ品質を披露する。スマートTVにMPEG-4 AVCフォーマットでストリーミングする最新技術「Envivio True Motion Experience」や、マルチスクリーンのユーザー体験をパーソナライズする新製品を発表するという。さらにキャッチアップTV、スタートオーバーTV、ハイライト生成、広告挿入、nPVRといったTV Everywhere環境を拡張する技術も紹介する。
エンビビオ社は米ブロードコム社と、HEVCのエンコードおよびデコード処理をシームレス化したシステムを発表した。早期にHEVC対応を行いたい運用者を対象にしたもので、市場投入までの時間をスピード化する提案という。この春より、導入が開始されるという。
HEVCを採用した新サービスといえば、フランスでの大手テレコム事業者オレンジでは、スマートTV向けのOTT VODサービスをこの春に開始する。サムスン製のスマートTV最新モデル(2013年リリースモデル)を持つ加入者であれば、映画など720p HDコンテンツをHEVCフォーマットで視聴できるようになる。1月のCESではサムスン社ブースにて、HDコンテンツ(1080p@ 24/25fps)をHEVCフォーマットでスマートTVへ3Mbpsでストリーミング再生を行っていた。
(山下香欧)