カラーグレーディングのプラグインMagic Bulletで知られるRED GIANT Software社より、嘗てより噂があった、”オンセット・ファイル管理ツール”が、いよいよNABにてお披露目される。

4月に入ってRED GIANTのトップページにツールの名前「BulletProof」が登場した。本ツールでの作業は、バックアップ、オーガナイズ、レビュー、カラーとデリバリーという、収録後から本編集前のプリ編集を一貫して行えるようになっている。収録したデータをバックアップおよびカタログに読み込み(バックアップ)、プレイリストやフォルダーの整理を行い(オーガナイズ)、クオリティ・カラーチェック(レビュー)、カラーコレクションおよびメタデータの編集(カラー)をした後、クリップデータを任意の編集フォーマットに変換してエキスポート(デリバリー)する。

BulletProofは、RED GIANTが得意とするLOOK生成とファイル変換に、ロギングとメタデータ入力を加え、本制作ワークフローにおける取り扱いが容易になるよう、プリ編集するツールのようだ。

RED GIANTは、デジタルビデオや映画のための特殊効果ツールを開発している業界のスペシャリストによって設立された。ILMの視覚効果アドバイザーでAdobe Photoshopを作り上げた開発メンバーであり、Knoll Light Factoryの開発者でもあるJohn Knoll氏、元ILMでOrphanageスタジオのCEOでありMagic Bulletの開発者のStu Maschwitz氏、VFXプラグインTrapcodeの開発者であるPeder Norrby氏が主管となって、ツールの開発・販売を行っている。

BulletProofは、プラグイン・パビリオン内で一般初公開されるほか(ブース番号:SL3728)、4月9日に開催されるクリエイター向けの恒例イベント”SuperMeet”のステージにて、Maschwitz氏より大々的にお披露目される予定。

(山下香欧)