東芝の海外で発売するデジタルテレビ製品がDivX Plus(ディビックス・プラス)ストリーミングコーデックに対応する。DivXフォーマットを開発するRovi社からの発表によると、今回の認証テレビの登場は世界初という。

今後、東芝のデジタルテレビでは、英Dixons Retailが運営するKNOWHOW MoviesなどのOTTエンターテインメントサービスを楽しめるようになる。KNOWHOW Moviesに対応したDivX Plus Streaming認証テレビは、本四半期後半に英国内で発売される予定。

DivX Plusストリーミングはブルーレイディスク並みの高機能を展開でき、例えば多言語字幕や音声トラックの切り替えや、スムーズな早送り・巻き戻しを可能にするトリックプレイ、スピーディーなシーン検索のためのチャプター ポイント、複数のデバイス間でのレジューム再生などといった機能が可能になる。 またバッファリングを解消するDynamic Resolution Scaling(動的解像度調整機能)により、帯域の低い不安定な帯域環境においても迅速な起動と継続的な再生が行えるという。

DivX Plusは映画会社によって認定され、OTTエンターテインメントの普及を担う数多くの企業に採用されているという。Roviはまた、今年に入ってLGともモバイル製品向けにDivXのライセンス契約を交わしており、今後のLG社製モバイルデバイスを通してビデオサービス側の品質向上が期待できる。DivXコーデックは、MPEG-4 Part 2に準拠した圧縮技術で、最高1080p60までの解像度に対応できる。DivX Plusは2010年に公開、現在H.265対応のDivX HEVCが開発されているという。

(山下香欧)