映画監督ジェームズ・キャメロン氏と3D撮影技術のエキスパートのヴィンス・ペース氏が率いる3Dプロダクションのキャメロン/ペース・グループ(CPG)とESPN 3Dは、「2012 Winter X Games 16」3D中継での現場撮影の技術において、2013年スポーツ・エミー賞を獲得した。これはニューヨークのフレドリックホールにて5月7日に開催された、第34回スポーツ・エミー賞で発表された。
今回の受賞はCPGにとって3年連続の受賞となる。2010年では全米オープン中継で「George Wensel Technical Achievement Award」、2011年ではWinter X Games 15中継でスポーツ・エミー賞を獲得している。CPGはまた、ESPN3DとCBSとの共同作業によるマスターゴルフ中継についても賞にノミネートされていた。
2012 Winter X Games 16では、独自Fusion 3Dシステムを駆使し、5種類のリグに実装したソニー製34台のカメラを6か所に配置した。場所によっては標高9000フィート以上での撮影となり、リグシステムには防水に凍結防止が備えられた。遠距離からの撮影にはフジノン製レンズを実装したHDC-1500や、無人カメラではSONY HDC-P1が使われた。
昨年度のWinter X Gamesは1月26日から米国コロラド州アスペンで開かれた。X Gamesは、夏と冬の年2回開催されるESPNが主催のスポーツ競技大会。2012年ではスノーボードスーパーパイプにて、ショーン・ホワイトが史上初のパーフェクトスコアを記録、またスノーモービルベストトリックにて、ヒース・フリスビーが史上初のフロントフリップを成功させるなど間年々高度な技術と新記録が出ており、注目すべきスポーツ競技として全世界でテレビ放送されている。
CGPは今年のWinter XGamesで、2Dと3Dを一体させたワークフローを実現する5Dシステムを採用して現場に挑んだ。リモート操作可能な最新のMaxRemoteシステムなどが使われた。
(山下香欧)