異例の1/1.2″ CMOSイメージセンサーを搭載した41メガピクセル対応Nokia 808 Pureview(Nokia 808)は昨年リリースしたが、このモデルをWindows OSに移行しグレードアップしたNokia EOS(コードネーム)が米国およびヨーロッパにて、この夏にリリースするという。ノキア社が2年前に発表した、プラットフォームをシンビアンベースからWindowsベースに移行する方針に沿った動きでNokia 808はシンビアンベースの最後の機種と言われていた。

Nokia EOSは、クアッドコアQualcomm Snapdragon 800 のチップセットを搭載し、現行Nikia808よりも高メガピクセルに対応すると予想されている。事実、現行のNokia 808もセンサー自身は7728×5368まで対応しており、16:9であれば34メガピクセル(7728×4354)、4:3であれば38メガピクセルの8K(7152×5368)の静止画が撮れる(映像は1080p/30fpsまで)。Pureview画像技術により、他メーカーが利用するズーム機能と異なるロスレスズームを搭載しており、4Kで収録したソースを切り出してHD放送するのと同じ原理で、ズームしても同じ画質クオリティを保つことができる。

Nokia 808は4K ウルトラHDでキャプチャできる能力を持つが、再生側が対応できないため現行は内部で1080pにダウンスケールおよびエンコードしている(MPEG-4、最高25Mbpsまで)。YouTubeには、Nokia 808で収録した映像を利用したタイムラプス動画が投稿されている。

1080p(HD)のフルスクリーンで視聴すると画質のクオリティの良さが体験できる。この動画を作成した編集ツールは、アドビのPremiere Pro/ After Effects CS5.5。34メガピクセルの静止画でタイムラプスを作成すれば8K(7728×4354)の動画も可能である

Nokia EOSについては、本日(5月14日、日本時間18時)英ロンドンにて開催される報道向け発表会で明らかになると噂されている。ノキアではこの模様をウェブキャスティングする予定で、公式ブログサイトで視聴できるようだ。

(山下香欧)