株式会社コンドーブロードキャストは、英Emotion Systems社製ファイルベースのラウドネス測定補正ソフトウェア「eFF」と、メディアアセット・マネージメント(MAM)をインターフェイスするAPIの提供を、5月20日より開始した。
このAPIではアーカイブ、ライブラリで使用されているMAM装置と連動させて、アーカイブと同時にラウドネス測定・補正を行える環境が実現する。同社では、放送事業者向けのMAMを取り扱うシステムインテグレーターおよび製品開発会社とのコラボレーションも期待しているという。eFFは、ノンリニア編集機内およびビデオサーバ内といったネットワーク上で、ラウドネス値を測定、補正をリアルタイムの最大20倍速で処理できる、ARIB TR-B32準拠(デジタルテレビ放送番組におけるラウドネス運用規定)のラウドネス測定補正ソフトウェア。WindowsおよびMac OSに対応している。
XDCAM HD(4:2:2/4:2:0)、P2(ネイティブ)、MOV、MPEG-2、HDV、AIFF、AIF、WAVファイル形式に対応し、PCの内部ドライブ、ネットワーク上のリモートドライブ、USB、XDCAMドライブからデータを読み出して補正が行える。eFFには、機能に合わせて3モデル(eFF Measure、eFF Comply、eFF Enterprise)があり、本APIはエンタープライズモデル(eFF Enterprise)に対する有償オプションとなる。
APIを使うと、補正測定対象ファイル名の指定や、補正済のファイル関連の指定、リポート発生、動作中ステータスおよび補正測定結果の取得などの連携連動がeFFとMAM間で可能となる。
eFFは昨年の国内リリースから現在まで、NHKやイッツコム、ケーブルメディア四国など、国内16社以上の放送事業者様に導入されているという。
(山下香欧)