中国の家電メーカーTCL(Multimedia Technology Holdings Limited)はGoogleが主催する開発者向けのイベント「Google I/O」にて、業界初の4KウルトラHD(UHD)解像度対応のGoogle TVを参考出展した。
初お目見えしたUHDバージョンのGoogle TVは「MoVo UD TV」と名付けられており、1月に開催されたCESで展示した、MoVo”スーパー・スマートTV”のUHD版だ。TCLは半導体チップメーカーMarvell (マーヴェル)と提携しており、MoVo UD TVもMarvellのARMADA 1500プラットフォームベースとなっている。Android 4.2.2を搭載、同社専用のユーザーインターフェースを持ち、Google TVデバイスのカスタマイズができる自由度があるようだ。音声による検索、ChromeブラウザやGoogle Play appストア、さらにモーションコントロールとパーソナルボックスオフィス”Lazy TV”といったパーソナライズ体験も搭載するという。Lazy TVは、テレビ内蔵のモーションセンサーによりユーザーを認識し、そのユーザーの好みや習慣を学習して常に合ったコンテンツなどを展開していく。MoVoのディスプレイメーカーは明らかにされていなく、現時点では、発売するモデルサイズおよび価格も未定。
当社は既に55インチ型UHD TVをメーカー価格1500米ドルで中国市場に投入している。また同じく中国で液晶テレビ市場3位のスカイワースでも50型「50E780U」を1400米ドルで、またSEIKIでは50インチ型「SE50UY04」を1500米ドルで米国市場にも販売している。
中国液晶テレビ市場のトップシェアにいるハイセンス(海信グループ)は、「XT880」シリーズからAndriod 4.0(以降)を搭載したWi-Fi、3D対応のスマートTVを50、58、65型の3モデルで年内に市場投入する。米報道サイトでは、約2000ドルで50型が販売されると予測している。今後、中国家電メーカーは15万円切る「50型UHD TV」で、大型テレビ市場を席巻する勢いがみられる。
(山下香欧)