テキサステック・レッドレイダースで知られるテキサス工科大学は、構内のスポーツアリーナに属するビデオセンターを刷新している。新しい機材導入を含めシステムに3億円近く投入したという。施設内には2部屋のHDコントロール室が用意され、Harris社製ルーターにソニー製ライブプロダクションスイッチャ「MVS-7000X」と、Abekas社製のライブプロダクションサーバ「Mira」がマルチ構成で設置される。
MVS-7000Xは2台のコントロールパネルが用意され、Miraサーバと連携運用される。Miraサーバ側にある、ビデオ+キーのアニメーショングラフィック・クリップやプロモーションビデオ・クリップなどを、スイッチャのコントロールパネルから自在に制御できるようになっている。また合計12チャンネルを有する2台のMiraサーバは、スポーツサーバとして3名のオペレーターによるインスタントリプレイが施され、スローモーション、ハイライトなどに使われる。8チャンネルモデルのMiraは6カメラソースで2出力を2人のオペレーターで、もう1台の4チャンネルモデルのMiraは3カメラソースで1出力構成にして、各オペレーターが3カメずつ担当をする。
今週にも機材がすべて施設内に運び込まれ、7月には試験的放送や運用側のトレーニングが行われる。実用は大学新シーズン直前から。
ソニースイッチャとMiraサーバによるライブプロダクションシステムは、大学スポーツ放送やプロスポーツ施設に数多く取り入れられているという。最近では、ジョージア・アスレチック大学、カンザス州大学NCAAジェイホークス、MLSポートランド・ティンバーズ、NBAマイアミヒートなど。
(山下香欧)