西日本電信電話株式会社(NTT西)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(NTTスマートコネクト)、およびエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(NTT Com)、株式会社NTTぷららは、IMC TOKYO 2013にて4K/HEVCとテーマとした特別なブースを設け、光+クラウドを利用して、HEVC(H.265)コーデックでエンコードした4K解像度映像ファイルのIP配信をデモンストレーションしている。セットトップボックス(STB)を介して4K UHD TVにリアルタイム再生を行っており、ハードウェアによる4K/HEVCリアルタイムデコード・再生は「世界初」という。
NTT西とNTTスマートコネクトの展示では、4K/24fpsをHEVCエンコードしたものを、20Mbps~25Mbpsで配信。NTTスマートコネクトの動画配信クラウドサービス「Smart STREAM」を利用して、4Kコンテンツを4K H.265/HEVC対応のSTBへストリーミング配信し、東芝製の4K UHD TV(REGZAシリーズ55型)で再生を行っている。
一方、NTT Comでは、同社のパブリッククラウドサービス「Bizホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」を使い、4Kから720pまで高品質映像をマルチデバイスへIP配信する展示を行っている。今回は、映像をクラウドから展示会内にある東芝製の映像配信サーバ「ExaEdge」を通して、端末デバイスへIP配信している。東芝製の4K UHD TVには、オムニバス・ジャパンおよび東北新社から提供された4K映像のほか、NHK提供の8K映像を4K(60fps)に変換してHEVCにエンコードしたものを20Mbps程度で再生している。
PCモニターには、HEVCでエンコードしたフルHD映像をMPEG-DASHで再生、そしてAndoid OS対応の端末にはHEVCでエンコードした720pの映像を、それぞれ1Mbpsで再生している。HEVCのデコードは、NTT ドコモ社からの提供ソフトウェアで処理をしており、HEVCエンコードに関しては、NTT研究所のソフトウェアベースのエンコーダーで行っている。
またNTTぷららでも、将来の「ひかりTV」での4K映像配信サービスのトライアルとして、フレッツ光を使い、同社が制作した4Kコンテンツを25Mbpsで配信して大型4Kスクリーンに再生している。
(山下香欧)