中国に開発チームを置くDoremisoft Studioでは、多様な編集システムやデバイスに対応できるソフトウェアベースのビデオコンバーターが揃う。

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今回はソニー社が放送や業務向けに開発した4K解像度のビデオフォーマット「XAVC」および「XAVC-S」に対応できる変換ツールを紹介する。XAVCは現在H.264/MPEG-4 AVCレベル5.2を採用しており、4096×2160および3840×2160 @60fpsまで対応できる。今春には新しくコンシューマー対応としてMP4コンテナを採用した3840×2160まで対応するXAVC-Sが登場した。ソニー社のXAVCライセンスは60社以上が申請しており、XAVC対応デバイスはこれから登場してくる。

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変換ツールXAVCビデオコンバーターには、Windows/Mac版が揃う。4K/2K XAVCフッテージをロスレスでProRes 422 MOV、MP4、MKV、WMV、AVIなどや汎用HDフォーマットに変換するほか、Final Cut Pro(FCP)、Sony Vegas、Premiere、After Effects、Avid(Mac版)、iMovie(Mac版)といった編集ソフトウェアへインポートできるようになっている。さらに2Dから3Dといった変換ファンクションに、カット、クロップ、回転やシンプルなエフェクトなどの編集機能も搭載されている。またオーディオをXAVC/XAVC-Sから抽出し、MP3/AAC/AIFF/WAVなどにオーディオファイルとして別途保存することもできる。

さらにGalaxy S4/S3、iPad 4、iPhone 5、HTC One、Galaxy Note 2、Kindle Fire HD、Galaxy Tab 3、Blackberry Z10、Nexus 10といったモバイルデバイス向けのファイル変換にも対応する。使用するプラットフォームOSは、Windows版がWindows 8/7/XP/Vista、Mac版がOS X 10.5以上。CPUは1GHz Intelプロセッサ以上(またはWin版:1GHz AMD以上)、PowerPC G4、G5以上(Mac版)。両プラットフォーム版とも無料トライアルバージョンが提供されており、購入版ともダウンロード形式で入手できる。

(山下香欧)