NFLの放送権を持つ米NBCでは、最新4Kカメラでの試験的収録を行う予定だ。AT&T Parkスタジアム(米テキサス州)で行われるダラス・カウボーイズのホームゲーム中継では、Teledyne DALSAのファルコン4Kカメラで単純に収録するだけではなく、映画マトリックスで注目された特殊効果ごとく、被写体を360度でとらえるようなリアルタイムグラフィックスをリプレイで見せられるReplay Technologies社のFreeD技術と組み合わせて中継を実施する。放送番組はかの有名なNBCサンデーナイトフットボールだ。

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NBCでは今回が初めてではなく、昨年のロンドンオリンピックでもFreeD技術を使い、体操種目(跳馬)にて、内村航平選手とマケイラ・マロニー選手のパフォーマンス比較を一目判るよう再現した。またPGAゴルフ世界選手権でも使っている。

YESテレビでも野球ニューヨーク・ヤンキースの試合中継の際に起用している。FreeDリプレイは30秒程度の時間でオンエアできる。

NFLでのFreeDリプレイは、両サイドのレッドゾーンに組み込まれる。ニューヨーク・ヤンキースのリプレイで9台の4メガピクセルハイスピードカメラ(Falcon2/4M)を使った事例をベースに、今回は1台のファルコン4Kを使って行う。

9月8日のニューヨーク・ジャイアンツ対ダラス・カウボーイズ、10月5日のノートルダム対アリゾナ、10月13日のワシントン・レッドスキンズ対ダラス・カウボーイズの試合中継でFreeDでのリプレイが観られる予定。

Replay TechnologiesからNFLテストデモが公開されている。

(山下香欧)