米3D Systemsの3Dプリンター製品が国内量販店から販売される。米3D Systemsの国内販売代理店である株式会社イグアスの積極的な販売戦略とみられる。

株式会社ノジマ(ノジマ)は、インターネットショップ「ノジマオンライン」で先週から3D Systemsの3Dプリンター製品の販売を開始した。8月上旬から店頭で順次取り扱いを始めるという。

ノジマが取り扱う商品ラインナップは、プリンターヘッドが1基の「Cube X 3D Printer」(417,900円)、同2基の「Cube X 3D Duo Printer」(459,900円)、同3基の「Cube X 3D Trio Printer」(522,900円)。この夏から家電量販店における3Dプリンターの取り扱いが活発化しており、株式会社ヤマダ電機(ヤマダ電機)でも、スリーディー・システムズ・ジャパンの全面的な協力のもと、米3D Systemsの製品を8月上旬から店舗で販売を開始すると共に、法人向けにも営業活動を行っていく。LABI1日本総本店池袋はパイロット店舗として位置づけられ、夏休みに子ども向けの体験イベントなどを企画している。また、今後は店舗での造形サービスも実施する予定だ。

またビックカメラでは、ロボトマドットコム製の個人向け3Dプリンター「CellP 3Dプリンター組立キット」の店頭販売を開始した。実勢価格は約14万2000円。購入後に自分で組み立てて使う、組み立てキットとしての製品になる。組み立て後の本体サイズは幅400×奥行き400×高さ418mm。最少積層ピッチ100μ(0.1mm)で、180×200×180mm(高さ×幅×奥行き)までの造形ができる。

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株式会社オープンキューブからは国産のパーソナル3Dプリンター「SCOOVO(スクーボ) C170」を自社オンラインストアで販売する。希望小売価格は189,000円で販売開始日は8月14日。C170は、最少積層ピッチ100μ(0.1mm)、最大造形サイズ175×150×150㎜(高さ×幅×奥行き)を実現。3次元造形物を製作できる3Dプリンターで、造形素材には農産物由来プラスチックで環境にもやさしいPLA(ポリ乳酸)フィラメントに対応している。

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市場調査会社シードプランニングは今春に、3Dプリンターの最新市場動向に関する調査結果を発表している。今後は100万円以下の個人向け機器の普及が進み、2016年には世界で約51万台、2,300億円の規模になると予測している(調査時期は2012年12月~2013年2月)。

(山下香欧)