Blackmagic Designの発表によると、Fox Sports 1が初披露するCM「Happy Days Are Here Again」の制作に、Blackmagic Cinema CameraおよびDaVinci Resolveが使用されているという。

Fox Sports 1のCM、「Happy Days Are Here Again」

Fox Sports 1は、2013年8月17日に始まったアメリカの新しいスポーツネットワーク。NASCAR(全米自動車競争協会)、UFC(Ultimate Fighting Championship)、カレッジ・フットボール、カレッジ・バスケットボール、サッカーなどのスポーツ中継だけではなく、「Fox Football Daily」、「Fox Sports LIVE」といったスタジオ番組も放送する。

同CMの監督を務めたHSI Productionsのジョセフ・カーン氏は、NASCARのレースを空から撮影したショットを使用したいと希望していた。そこでHSI Productionsは、南カリフォルニアに拠点を置く映像制作会社、Mi6 Filmsに協力を求めた。NASCARのショットは、ノースカロライナ州シャーロットにあるシャーロット・モーター・スピードウェイで撮影されたため、Mi6 Filmsはサウスカロライナ州のWollwerth Filmsと提携して空中ショットを撮影することになった。

空中撮影を専門としているWollwerth Filmsは、シャーロット・モーター・スピードウェイでの撮影初日に行われたNASCARレースで、時速320kmの苛烈なレースの様子をキャプチャーするため、Blackmagic Cinema Cameraを装備した高性能の遠隔操作空中撮影リグを使用した。Wollwerth Filmsのオーナーであるステファン・ウールワース氏はこうコメントしている。

ウールワース氏:カーン監督は、ファンの歓声に包まれたスタジアムとレース場をドラマチックなワイプで登場させたいと考えていました。また、フェンスを取り外してトラックの高さで通過する車を撮影することで、長い直線のハイスピードショットを撮影しました。

これらのショットを撮影するにあたり、ウールワース氏は、Blackmagic Cinema CameraをPhotoShip Oneの3XPro v3ジンバルに搭載し、さらにウールワース氏自身が作成した空中撮影用リグにこのシステムをマウント。Blackmagic DesignのMini Converter SDI to Analogもヘリコプターにマウントし、アナログ変換した映像をヘリコプターからワイヤレスでダウンリンクすることで、地上でのモニタリングを可能にしたという。

ウールワース氏:他の撮影で使用した高品質のカメラとマッチさせるために、最高画質で撮影する必要がありましたが、Blackmagic Cinema Cameraはこのニーズにぴったりでした。最高画質を得るために、フッテージは2.5K CinemaDNG RAWフォーマットで撮影しました。13ストップのダイナミックレンジのおかげで、必要なラティチュードを得られました。DIT(デジタル・イメージング・テクニシャン)のジャーミー・ボールも、ラティチュードの高さに驚いていました。

ポストプロダクションスタジオGRADEのオーナーであるジャーミー・ボール氏と、プロダクション/ポストプロダクションスタジオCinemanixのブライアン・シベリ氏は、Blackmagic DaVinci Resolveを使用してLUTの設定、データ管理、デイリーのトランスコードおよびレンダリングを行った。

ボール氏:私たちはResolveとResolve Liteを両方使用しました。Resolveほどシステマティックに使えるツールは他にないでしょう。Resolveは、ポスプロの全過程を通じて、異なるタイプのメタデータを追加できますが、特に複数のカメラ、複数のロケ現場で、数日間に渡って撮影しているで、この機能は非常に重宝しましたね。Resolveは、低価格ですが非常にスピーディでパワフルなツールです。様々なカメラで撮影した多くの異なるフッテージを扱う場合でも、シームレスな処理が可能です。Resolveは、現在使用されているあらゆるタイプのフッテージを扱うことができる唯一のツールではないでしょうか。私たちは撮影の初日に立ち会いましたが、Resolveがすべての撮影におけるデイリープロセスを設定したと言えます。