19メガピクセルDRAGONセンサーを搭載した6K EPIC DRAGONは、長らくヘビーユーザー達を待たせた、新EPICモデルだ。フル6K(6144×3160)、100fpsまで対応、2000 ISO、既存EPICよりも3絞り分も広い16ストップで超ワイドダイナミックレンジが楽しめる。EPIC DRAGONのサンプルフッテージがようやく公開されてきており、またこの秋には、アップグレードがリリースされる。

そしてボディカバーに、炭素繊維強化樹脂(カーボンファイバー)を採用したモデルが登場するという新しいニュースが、新REDのリーダージャレードランド氏からブログに投稿された。ボディとレンズは既存のモデルと同じアルミニウム合金だが、カバーをカーボンファイバーにすることで既存よりも700g程度軽くなる(1.58kg)。価格は約50Kドル。10月末から受注生産で販売開始予定。

この新シェルモデルは、HBO放送の「ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)」で、ARRI Alexaと併用で使われているという。RED EPICは、ジェームスキャメロン監督の「アバター2」、ピータージャクソン監督の「ホビット」トリロジーでは全撮影で起用されたことで知られるが、EPIC DRAGONは、マイケル・ベイ監督のもと制作が進められているトランスフォーマー4が映画撮影で初。マイケル・ベイ監督が自ら語っている。

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またIBCでは、モバイルデバイスで利用する、シネマトグラフィーツールアプリ「REDCINE TOOLS」も発表した。

アプリのインターフェースには6つのツールが揃っており、クロップファクターとレンズ焦点距離を視覚的に確認することや、最大記録時間、フリッカーを抑えるフレームレートとパルス光源時のシャッタースピードの特定、被写界深度に影響するレンズ設定、NDフィルター露出の影響、ジャダーを最小限に抑えるためのパンニング速度などが計算できるようだ。アプリは無償で、Apple版とAndroid版にてこの数週間内にリリースされる予定。

(山下香欧)