2010年に日本で初めてのパブリックなプロジェクションマッピングショーとして開催され、今年で4年目を迎える逗子メディアアートフェスティバルが、今年も神奈川県逗子市の逗子文化プラザフェスティバルパークで9月27日〜10月6日の日程で開催された。

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10月4日に行われたプレスプレビュー・フェスティバルレセプションにも年々参加者やメディアが増えて来ている

今年は、“ミテ、キイテ、カンジル”をテーマにプロジェクションマッピング(PM)を中心に、子供たちを対象にした恒例の映像ワークショップや映像と先端アートの祭典として様々なメディアアートを体験できる内容となった。

注目の逗子小学校の校舎を使ったPMショーは、10月5日、6日の夕方2回ずつ計4回の上映が行われ、あいにくの不安定な天候にも関わらず観覧のための整理券は早々に配布満了するなど、年を追ってその存在が大きくなってきている。当日はUSTREAMによるライブ配信も行われた。また昨年も好評を得た、このフェスティバルの中心的な企画で国内外のアーティストが参加する“プロジェクションマッピング国際コンペ”では、今年も多くの作品が参加。制限時間1分という限られた中での各クリエイターの表現が注目を浴びた。また昨年度の優秀作品とグランプリのクリエイターの招待作品も上映された。

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『アンブレライト』を使った技術解説と、プロジェク隊による街頭パフォーマンス
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またshiba&産業能率大学川野ゼミ制作による、ビニール傘にiPhoneからの画像データを小型プロジェクターでPMとして映し出すビジュアルライトアート“アンブレライト”と称されたパフォーマンスを披露、『プロジェク隊』なるパフォーマーが逗子の街頭に出現し注目を浴びた。

■わずか11.9cmの超短焦点のプロジェクションが可能、リコーのプロジェクターが活躍
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会場の隅ではリコー『IPSiO PJ WX4130N』による超至近投写プロジェクションのデモが行われていた。狭い場所で日本のPM表現にこれは便利!
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今回の逗子メディアアートフェスティバルでは、リコーがプロジェクターの機材協力を行った。これは今夏に香川県高松市で開催された『プロジェクションマッピングの世界〜デジタルアート表現の最先端』に続き全面協力を行ったもので、特に会場各所で行われた小規模のPMに関しては超単焦点モデル『IPSiO PJ WX4130N』などの超単焦点モデルが全面的にサポート。リコーのプロジェクターIPSiOシリーズの中でも、筐体サイズ144×257×221mm、3.0kgと軽量で持ち運びに便利な縦置き型の小型/超単焦点モデルのプロジェクターは、2500lm、WXGA(1280×800)という基本機能に加えて、リコー独自の屈折光学技術を活かした自由曲面ミラーを採用し、本体背面から投写面までの距離をわずか11.7cmという超単焦点で48インチサイズの映像を投影可能。80インチサイズの映像投影でも壁から24.9cmという至近距離でプロジェクションが行える。これにより狭い場所でのリアプロジェクションなど、様々な形でのPMが可能で様々な表現を可能にしている。

本フェスティバルでは、国際コンペの優勝記念品としても贈与されるなど、今回のフェスには全面協賛した。また10月9日よりこの3300lmとさらに輝度をアップした新ラインナップ『RICOH PJ WX4141/NI/N』の3タイプを発表している。

リコーの超至近投写を実現する自由曲面ミラーと屈曲光学技術については以下のURLを参照してほしい。
http://www.ricoh.co.jp/about/company/technology/tech/040.html