Blackmagic Designの発表によると、米FOXのテレビ番組、「スリーピー・ホロウ(Sleepy Hollow)」のカラーコレクションにDaVinci Resolveが使用されているという。「スリーピー・ホロウ」のカラーコレクションを担当したのは、ロサンゼルスに拠点を置くポストプロダクションスタジオ、ModernVideoFilmの管理シニアカラリストであるトッド・ボックナー氏。
ボックナー氏:無制限ノードのワークフローは、シーンごとに次々と新しいルックを作成できるので、非常に便利ですね。まず1つのルック作成します。そしてプロデューサーの意見を取り入れて変更し、新しいノードを作ったり、あるいは同じノードに組み込んだりできます。プロデューサーに気に入ってもらえたら、そのルックを同じシーンのカットに簡単に適用できるのです。もちろん、別のルックを試すこともできます。バージョン機能を使えば、複数のルックを素早く試すことができます。
Resolveのワークフローは制限なく作業できる点が非常に素晴らしいですね。様々な作業に対し、10通りものアプローチが可能なので、創造性の幅が広がります。レンズブラーエフェクトを使用したり、グレインや照明効果を追加したりすることで、異なる時間帯やフラッシュバックに、常に異なるルックを使用するようにしています。Resolveのおかげで、思う存分、創造性を発揮できます。
冷たく暗い陰鬱なルックから温かくリッチなルックまで、シーンによって様々なルックが求められるが、一貫してシネマライクなトーンを保たなければならない。これらの様々なルックに対応するため、ボックナー氏はResolveの無制限ノード、トラッキング、Power Windowsの機能を活用した。「スリーピー・ホロウ」は超常現象を扱っているため、膨大な数の特殊エフェクトが使用されている。Resolveを使用することで、カラーコレクションの際にこれらのエフェクトをシームレスに扱うことが可能となる。
ボックナー氏:これまで合成の際に行っていた作業を、今ではカラーリングの際に行うようになってきています。ResolveのPowerWindowsとトラッキング機能は、スピーディかつ正確なので、常にこれらの機能を使って作業しています。また、同番組では特殊エフェクトを多用しているので、アルファチャンネルは非常に重宝しています。