ローランド株式会社は、放送設備用オーディオ・レコーダー「AR-3000SD」を2014年4月に発売すると発表した。価格は未定。

AR-3000SDは、ショッピング・モールなど商業施設の館内放送やBGM、駅や空港など公共施設での定時アナウンス、イベント会場での案内ナレーションや各種防災放送などさまざまな場所での音声再生に利用されている同社の録音再生装置「ARシリーズ」の最上位モデル。24bit/96kHz非圧縮WAVファイルの録音/再生が可能になったほか、AES/EBU出力端子の採用による24bitデジタル出力対応、XLR出力端子の追加など、放送局など高音質が要求される現場にも対応するものとしている。

プログラマブル・タイマー機能を標準搭載し、時間やカレンダーによる管理が行える。内蔵時計の時刻修正はNTP(Network Time Protocol)クライアント機能による自動補正に対応。LAN経由での状態監視や設定変更、音声データの差し替えや制御も行える。

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プログラマブル・タイマー機能

外部機器の制御にはメイク、RS-232C、ネットワーク(100BASE-TX)、MIDIなどに対応し、内蔵されたプログラマブル・タイマー再生と外部制御による再生を組み合わせることで、様々なシステムの構築も行える。USBテンキー/キーボードを接続することにより、録音された音楽や効果音などのポン出し再生も可能だ。

AR-3000SDは、2013年11月13日(水)から15日(金)の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2013」の同社ブース(ホール4/4616)にて出展を予定している。