Blackmagic Designの発表によると、ドイツのプロサッカーリーグ、ブンデスリーガのサッカークラブチーム、ハノーファー96が、同クラブの新しい放送用スタジオでATEM Production Switcherシリーズを使用し、スタジアムやオンラインで観戦しているファンに向けて試合当日のTV番組をHDでライブ配信しているという。
現在ドイツのブンデスリーガで5位に着けているハノーファー96は、Blackmagic DedignのATEM 1 M/E Production SwitcherおよびATEM 1 M/E Broadcast Panelを中心としたHDプロダクションスタジオを構築した。同スタジオはHDIアレーナ内に位置し、クラブ内の放送チームにより開発された。以前はサードパーティのサービスプロバイダーがSDシステムを管理していたが、今回のアップグレードにより新規改装したスタジオでは、Blackmagic DesignのUltraStudio Expressキャプチャー・再生カードおよびATEM Television Studioライブプロダクションスイッチャーも導入されている。
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スタジアムの4万9千人のファンに向けて試合の模様を送信するだけではなく、テレビ放送用の映像では2名のプレゼンターによるコメント、チームの様子や試合前のプレス発表などを事前に収録した「ウォームアップ」映像、インタビュー映像、ハイライト映像なども提供する。試合の模様はスタジアムに設置された2つの大画面スクリーン、そしてHDIアレーナの企業用ボックス席およびVIPエリアに設置された60台のモニターに送信される。さらに試合後には同チームのウェブサイトでも配信され、ファン達がチェックできるようになっている。
メディアテクノロジー・エンジニアであるクリスチャン・マーティン氏は、20名から成るチームを統括するテクニカル・プロダクションの責任者。試合当日、スタジアムに設置された4台のHD-SDIカメラからのライブフィードと、事前収録したコンテンツをスイッチングして番組を作成する。最終的な映像はテレビ放送用の映像と共にBlackmagic Design ATEM Production Switcherに送信され管理される。
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