米Rovi CorporationはInterBEEの開催に合わせて、パナソニック株式会社のシステムLSI事業部(パナソニックSoC)とDivX HEVCライセンス契約を締結したことを発表した。

Roviにとっては、今回がDivX HEVCテクノロジーの初ライセンス契約。今回の契約により、パナソニックのデジタルテレビとBlu-rayディスク向けの次世代IC製品に、RoviのDivX HEVCテクノロジーを使って、4K HEVCコンテンツのストリーミングや再生が行える製品を開発できるようになる。DivX HEVC対応のデバイスには、複数言語の字幕や音声トラック、スムーズな早送り・巻き戻しを可能にするトリックプレイ、スピーディーなシーン検索のためのチャプターポイント、複数デバイス間でのレジューム再生といった、最新のメディア再生機能を搭載することができる。尚、DivX認証デバイスは、現在までに全世界で10億台以上が出荷されているという。

RoviはInterBEEにて、商用コンテンツ制作者向けの新しいMainConceptエンコーディングSDK、サービスプロバイダーや携帯電話事業者、コンテンツ販売事業者が保護されたコンテンツをマルチスクリーンデバイスに配信するためのDivX Video ServiceとDivX DRM、PCベースで1080pまでのDivX HEVCビデオエンコードに対応するDivX10ソフトウェアツールを展示。コンテンツ作成ツールから、セキュアな配信を実現するソリューション、マルチスクリーンでの高度な再生機能など、HEVCの迅速な採用を可能にするエンドツーエンド・ソリューションを紹介した。

(山下香欧)