Qualcomm(クアルコム)は11月20日(米国時間)、モバイル向けSoCの3モデルを発表した。その中の「Snapdragon 805」は、新CPU、GPUを搭載し、システムレベルで4K映像のキャプチャと再生、表示に対応した初のモバイル向けプロセッサであるという。CPUには「Krait 450」をクアッドコア(4コア)搭載している。1コアあたりの動作クロックは最大2.5GHzで、メモリ帯域はおおよそ25.6GB/sをハンドリングできるとしており、内蔵GPUの「Adreno 420」は、以前の製品よりグラフィックス処理能力が最大で40%向上している。
また、強化されたデュアルカメライメージ信号プロセッサ(ISP)では、パフォーマンス、マルチタスク性能、および電力効率が高まっている。
モデムは2月に発表したGobi MDM9x35チップセットを利用し、LTEでは150Mbpsストリーミング、およびWi-Fiでは、600Mbpsのストリーミングが可能。またH.265/HEVCのデコードにも対応でき、LTEやWi-Fi経由で4K高精細のコンテンツストリーミングをモバイルデバイスで再生できるようになる。
Snapdragon 805は現在サンプルを提供している段階で、このプロセッサを搭載したデバイスは2014年前半に登場する予定。
(山下香欧)