ヤマハの従来モデル「RX-V375」の後継機にあたる新AVレシーバー「RX-V377」の出荷が始まった。

同社より2月末に発表されたRX-V377は、サラウンドスピーカーをフロント側に配置する新開発の5.1chバーチャルサラウンド機能「Virtual CINEMA FRONT」を搭載したホームシアター向けのAVアンプ。定格出力100W/5chのディスクリート構成と、バーブラウン192kHz/24bitのD/Aコンバーターによる音質重視の設計となっている。

140324_Yamaha-RX-V377_02.jpg

RX-V377は、4K Ultra HD映像の伝送(パススルー)に対応した4入力/1出力のHDMI端子を搭載。更に3D映像伝送やオーディオリターンチャンネル(ARC)、主要メーカー製テレビ/レコーダーとのリンク機能などにも対応し、HDMIケーブル1本でテレビとの接続も簡単にできる。

デコーダーはドルビーTrueHD/DTS HD Master Audioに対応。ヤマハ独自の音場補正機能「YPAO(Yamaha Parametric Acoustic Optimisation)」および音場創生技術「シネマDSP」も搭載している。メイン(フロント)チャンネルにコンパクトスピーカーを使用する場合や、サブウーファーのない構成でも有効な新機能「Extra Bass」を搭載。

140324_Yamaha-RX-V377_01.jpg

更に、バーチャルサラウンドを実現する技術「Discreet virtual processing」を搭載したバーチャルサラウンド機能「Virtual CINEMA FRONT」に対応。バーチャルサラウンドを実現する際はL/Rサラウンドスピーカーを前方に設置するという、新しいスタイルだ。5.1chの場合でも、フロントスピーカーの隣にサラウンドスピーカーを設置してスクリーン側に全スピーカーを並べて配置する形となる。視聴位置の後方にスピーカーを設置することが難しいような狭いスペースでも、臨場感豊かなサラウンド再生を実現できるとしている。

140324_Yamaha-RX-V377_back.jpg

HDMI入出力以外にも、音声入力としてアナログ×4系統(ステレオRCA×3、ステレオミニ×1)、デジタル×3系統(光デジタル×1、同軸デジタル×2)、USB×1系統を、また映像入力としてコンポーネント×2系統、コンポジット×3系統を備える。

オプションのBluetoothワイヤレスオーディオレシーバーYBA-11を使えば、モバイルデバイスやPCからオーディオストリーミングもできる。

サイズは幅435×高さ151×奥行き315mmで、重さは7.4kg。価格は税抜44,000円。

(山下香欧)