キヤノンは、2/3型HDTVカメラ用ポータブルズームレンズの新製品として「HJ18ex7.6B」を2014年7月下旬より発売する。マニュアルフォーカスタイプのIRSE Sと、フォーカスモーター内蔵タイプのIASE Sがあり、希望小売価格はHJ18ex7.6B(IRSE S)が税抜1,900,000円、HJ18ex7.6B(IASE S)が税抜2,050,000円。
HJ18ex7.6Bは、「HJ17ex7.6B」の後継機種で、記者会見やニュース撮影などの報道用途、屋内外のロケなど番組制作用途のさまざまな場面を想定して開発されたポータブルズームレンズ。小型・軽量ボディーを維持しながら、従来機種に比べズーム倍率や解像力を向上し、近距離から遠距離に至るまでの幅広い領域で、画面の中心から周辺まで高い解像力とコントラストを実現したとしている。最至近撮影距離0.56mを保ちながら、ズーム域を広角端7.6mmから望遠端137mmまで18倍に拡大できる。
20PIN端子を3か所装備している
新開発のドライブユニットは、正確なズーム・フォーカス・アイリス情報を検出するエンコーダーを搭載し、バーチャルシステムに対応して位置情報を出力。また、電源が供給された際に初期化の操作をすることなく、カメラ側の収差補正機能に対応する。このドライブユニットは、現行の主なHDTV放送用ポータブルズームレンズにも順次搭載していく予定だという。また、バッテリー使用時において、従来機種に比べ約10%(ズーム・フォーカス・アイリスが作動時)の消費電力を削減し、より長時間での撮影が可能。さらに20PIN端子を3か所に装備しており、20PINのズーム/フォーカスコントローラーの両方を使用した状況においても、バーチャル操作性を向上させているという。