世界屈指の歌劇場であるウィーン国立歌劇場(ウィーン国立オペラ座)が世界初となる4K/HEVCライブストリーミング放送を実施する。

2014年5月7日19時(日本時間では8日朝)に開幕される、世界的名声のプラシド・ドミンゴ氏が主演するジュゼッペ・ヴェルディのオペラ「ナブッコ」を、サムスン社製UHDスマートTV向けに4K/HEVC over MPEG-DASHでライブストリーミングする。また同時にオペラ座内に設置された65インチ型サムスン社製のUHD TVでもパブリックビューイングを実施する。

サムスンのUHD TVに搭載された“ウィーン国立歌劇場”のサムスン・スマートTVアプリでは、各国のプライムタイムでストリーミング放送を視聴できるほか、タイムシフト機能も使えるようになっている。現場に設置したソニーPMW-F55 CineAlta 4Kカメラでのライブソースを、米エレメンタル・テクノロジーズのライブエンコーダーで4K/HEVC over MPEG-DASHストリームとHDサービス向けにライブエンコードする。Ooyala(ウーヤラ)でサムスン・コネクトTVアプリケーションとPCベースのアプリケーションを管理する仕組み。

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ウィーン国立オペラ座では、毎日演目を変えて上演されており、60のオペラとバレエが約300日間にわたって上演し、公演日数は世界で最多。

最近では、オペラ座の特設スクリーンにてライブ中継を行ったり、マルチスクリーンで視聴できるようなサービスも取り入れている。ライブストリーミング放送に関しては、各国のタイムゾーンに合わせて時差送信もされており、2014/2015年シーズンはほぼ全ての上演をストリーミング配信する予定。

(山下香欧)