スカパーJSATとNTT東日本、NTT西日本、NTTの4社は、「フレッツ・テレビ」や「スカパー!プレミアムサービス光」の商用光ネットワークの1回線に、既存のHDTVサービスと4K60p映像を35Mbpsで同時に伝送、複数台のテレビで同時に視聴することに成功した。
今回は、4K60p映像をNTTメディアインテリジェンス研究所のエンコード技術を用いてHEVCにエンコードしたコンテンツを配信した。現状では4K映像を20チャンネル程度伝送できる程度の空きがあるという。ファイバー経由で配信したストリームは、4K60p/HEVCに対応できる試作チューナーを介して4Kテレビに再生した。
これは既に近い将来のサービスとして、「フレッツ光」1回線で複数台のテレビで4K映像などを視聴できることを実証したことになる。また、「フレッツ光」と「フレッツ・テレビ」及び「スカパー!プレミアムサービス光」は、映像とインターネット通信(上り・下り)を独立して伝送するため、ユーザーはインターネット通信の遅延の心配なく高品質な4K映像を視聴できるという。
この実証実験のもと、スカパーJSATはNTTと共に、来年春には新しくスカパー!プレミアムサービス光での4K放送サービスを始動させる予定。
今回の実証した内容について、NTT東日本エリアでは「光HOUSE新宿」にて、NTT西日本エリアでは「グランフロント大阪」で2014年5月31日から6月11日まで展示する。
(山下香欧)