写真左:「VTX-F12」、写真中央:「VTX-F15」、写真右:「VTX-F18S」

ヒビノ株式会社は、同社が取り扱うJBL PROFESSIONALのスピーカーシステムVTX F Series「VTX-F12」「VTX-F15」「VTX-F18S」の全3機種の発売を開始した。希望小売価格はVTX-F12が税抜430,000円、VTX-F15が税抜530,000円、VTX-F18Sが税抜550,000円。

VTX F Seriesは、D2コンプレッションドライバーを採用したスピーカーシステム。フルレンジシステムの高域にはD2デュアルドライバーを搭載し、同軸上に配置された上下2つのポリマー製環状ダイヤフラムとフェーズプラグを、単一の筐体に結合。それぞれが独立したボイスコイルとネオジムの磁気回路で駆動し、1つの信号に合成して出力する。通常のコンプレッションドライバーと比べ、ダイヤフラムの可動重量を削減できるので、高域特性が広がり、非直線性の歪みが低減される。ボイスコイル放熱の向上により、耐入力やパワーコンプレッション(実効感度の低下)も改善しているという。

フルレンジシステムとサブウーファーの低域ユニットには高出力と軽量化を両立するディファレンシャル・ドライブ技術を採用。2つのボイスコイルで駆動するドライブ方式は、ボイスコイルの放熱に優れ、均一なインピーダンス特性が得られるため、高域特性が向上するとしている。また、ネオジム磁石を使用し磁気帰還経路の鉄の削減により軽量化している。

フルレンジシステムの底面にはポールソケットを備え、スタンドやポールに設置可能。指向角度は90°×50°で、ユニットの配置はキャビネット形状が左右対称なため、横置きの際、左右どちらの向きでも配置可能。接続端子は両端2か所。サブウーファーはカーディオイド型の指向性を持ち、フロント面の入力端子も装備している。

各モデルには、サブウーファーの高さや幅にフルレンジシステムのサイズを合わせた取っ手を装備。また、VTX F Series専用のDSPプリセットデータを、AMCRON I-TECH HD Seriesパワーアンプ用に装備し、SRシステム全体の設計と設定を効率化するソフトウェアPerformance Managerも利用可能。キャビネットは表面をDuraFlexでコーティングし、堅牢な14ゲージのスチールグリルも採用している。