米ケーブルラボは、ベンダーや事業者向けに4Kコンテンツサイトを公開した。
映像制作関連者やプラットフォーム開発者たちを支援するマイクロサイトとして、映像クオリティやフォーマットなどを検証してもらうことを目的としている。ケーブルラボの説明によると、このサイトで公開されている4KクリップはすべてCCライセンス(クリエイティブ・コモンズ・ライセンス)下の作品で、非商用を条件にデモンストレーションや検証で利用できる。YouTubeでは既に多くの4Kコンテンツが投稿・公開されているが、今回のような利用フリーのモデルは初めて。
現在公開されている7作品はすべてRED EPICカメラで撮影したもので、最長尺は「Second That Count」の5分22秒。
またこのサイトでは、同時にコンテンツ募集も行っている。提供側は低ビットレートのHDファイルおよび4Kバージョンを用意する。フォーマットはHEVCもしくはAVC、ProResで受け付けるそうだ。ケーブルラボ側は受け取ったファイルデータのトランスコード処理を行ってサイトに公開する。また、これら提供されたコンテンツは、フォーラムやイベント、展示会で利用される可能性があることをサイトで明記している。
FAQには、この次世代のコンテンツを吟味するためのサイトを通して映像コンテンツを共有することで、世界中のケーブル事業者とつながる機会を得ることができるとアピールしている。
4Kコンテンツといえば、Netflixでは既に4Kフォーマットの独自番組コンテンツをサービスに乗せており、またNanoTechでも傘下の4Kスタジオで4Kにリマスターした50本以上のコンテンツをUltraFlix UHDサービスのライブラリに追加したところだ。NanoTechでは近々70ミリフィルムの映画作品やIMAXフォーマットの作品など10本以上をリマスターする予定だという。これらは4Kスタジオで最初に8Kフォーマットに変換され、そのあとに4K解像度で15-20Mbpsストリームできるようダウンコンバートされるとのこと。
(山下香欧)