Blackmagic Designの発表によると、ロンドンを拠点とするGoldcrest Postが、新たに増設した3つのDIグレーディングルームにDaVinci Resolveを導入したという。Goldcrest Postはこれまでに、「レ・ミゼラブル」、「007 スカイフォール」、「トワイライト~初恋~」、「ハリー・ポッター」などのアカデミー賞受賞作品などを手がけている。

DIクリエイティブ・テクノロジーとDaVinci Resolve 11ワークフローを駆使するGoldcrestのLexington Streetポストプロダクション・スタジオは、アダム・グラスマン氏、ロブ・ピッゼイ氏、リー・クラッピソン氏など、世界トップクラスのカラリストを擁しており、大手映画の映像・音声フィニッシングをひとつのスタジオで完結できる、ソーホーで唯一の施設だという。

同社メインDIルームでは、4GPU構成のLinuxシステムでDaVinci Resolveを複数使用し、編集・グレーディングが行われている。また、同じく複数台使用される1GPUのLinux/Macでも、準備やラボ作業用にDaVinci Resolveが使用されている。Goldcrestの2つのメインDIルームには、Barco DCIプロジェクターと6.5メートルのスクリーンが、10メートル離れた距離で配置されている。すべてのDaVinci ResolveワークステーションはSan Mediaストレージシステム(0.5ペタバイト)に接続されており、複数4Kストリームでの再生およびリアルタイム・グレーディングが可能。

Blackmagic Design製品の販売業者であるJigsaw24は、これらのグレーディングやオンライン作業を行うために、すべてのDaVinci Resolveを最も高性能のLinuxで使用することを提案。

Jigsawのジェームス・アラン氏は次のようにコメントしている。

アラン氏:すべてに最高性能のLinuxを使用することで、各クリエイティブルームを通して統一性を持たせ、施設全体でのサポートや相互運用が容易になります。すべてのグレーディングおよびオンラインのシステムは同様に構築されているので、オンライン再生はリアルタイムで行うことができ、グレーディングをレンダーする必要がありません。すべてのシステムには、NVIDIA Titan GPUプロセッシングカードが搭載されています。

Goldcrest Postのチーフテクノロジーディレクター、ローレン・トレハーン氏は次のようにコメントしている。

トレハーン氏:これらの機能は私たちの施設全体を通したものなので、まったく隙のないプロジェクト管理が求められます。編集パイプラインを通してDaVInci Resolveを使用することで、集中型データベースが使用できるので、ワークフローが効率的かつ柔軟になりました。DI、オンライン編集、コンフォームが同じプロジェクトファイルでできるようになったので、ファイルのレンダリングや、XMLデータの解読・確認の必要がなくなりました。Jigsawのテクニカル・コンサルタントやDaVinci Resolveに関する幅広い知識は、プロジェクトを成功させるために必要不可欠なものです。