米NewTek社はIBC2014にて、Skype TXを使ったビデオ通話プロダクションシステム「TalkShow VS-100(トークショー)」を発表した。

トークショーは、放送スタジオやライブビデオ制作環境に特化したビデオ通話システムのターンキー。他のビデオ通話システムにはないライブプロダクションツールが搭載され、Skype TXプラットフォームのもと、ビデオ通話の開始から、受信、監視と管理が行えるようになっている。NewTekによると毎月3億人が接続しているSkypeユーザーにリーチでき、マルチVoIPプラットフォームSkype TX経由でライブ番組に参加させることができるという。

http://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2014/09/140916_conf_G.jpg

※画像をクリックすると拡大します

ハードウェアにはデュアルチャンネルのイーサネット接続と、2チャンネル(1入力、1出力)のHD-SDI入出力とXLRオーディオが装備されている。つまり、コントロールルームでSkype映像を他のビデオソースと同じように扱える。トークショーシステムのほうで、それぞれのSkype映像のカラーバランスやライティングといった調整と音声クオリティを直観的に操作できる。さらに、タリーにも対応している。また同社のライブ映像配信プロダクションシステムTriCaster側にiVGAで送ってライブストリーミング配信を行うこともできる。

140916_NTtalkshow2

Skype側ではSkype TXの展開戦略について、NewTekのほかQuicklinkとRiedelをハードウェアパートナーとして発表している。本システムの出荷予定はこの第4四半期中とのこと。米国での価格は3,995ドルを予定。

(山下香欧)