4K専門チャンネル「Channel 4K」は11月22日に、WOWOWの中継番組を放送する。WOWOWはこれまで、オリジナルドラマ「チキンレース」やドキュメンタリー「Colors of Hollywood」など、4Kカメラで撮影・制作を行ってきているが、中継は初めて。
Channel 4Kは、10月から放送時間を今までの7時間から12時間へと拡大しており、11月22日はこの放送時間帯すべてを使ってWOWOWの特別イベント「TOUCH!WOWOW2014」を放送する。中継番組は、同社イベントのメインイベントになる、錦織圭選手とアンドレ・アガシ選手が対決する「ドリームテニスARIAKE」と、三浦隆司選手とローマン・ゴンサレス選手が登場するボクシングのダブル世界タイトルマッチのスポーツ番組2つ。
またWOWOWは同日に、東京・秋葉原の「ベルサール秋葉原」で4Kパブリックビューイングも実施する。会場では355インチの自発光型高精細大型ビジョンを設置。入場は無料で開催時間は10時~22時を予定している。
Channel 4K放送実験を行っている次世代放送推進フォーラム(NexTV-F)は放送時間帯の拡張と共に4K放送検証用番組の募集を開始した。募集締め切りは10月20日。番組提案が多い場合はNexTV-Fで選考する。結果発表は10月31日。技術検証の期間が3月31日までとなり、この検証期間において、番組制作上の技術的な検証と実証事項の提案、実施、報告ができることが応募条件の1つとなっている。番組素材は常にファイルベースでの搬入となり、ファイルフォーマットはXAVCファイル(3840×2160、59.94p、600Mbps、4:2:2、10ビット)。音声は最大8ch、ラウドネス規定準拠。また、ソニー製XAVCサーバー(PWS-4400)で再生が可能なファイルでなければならないという。番組提供した場合は、60分サイズの4K番組の提供に対して検証協力費(300万円)が支払われる。
(山下香欧)