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米Googleから先週、Nexus 6ファブレット、Nexus 9タブレットに続く新Androidモバイルデバイスの1つとして、セットトップボックス(STB)が発表された。
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Nexus Playerと名付けられたSTBはASUSTeK Computer社製のハードウェアで、1.8GHz クアッドコアIntel Atomプロセッサを搭載。プラットフォームはAndroid TV OS、インターフェイスにギガビットWi-Fi(802.11ac 2×2 MIMO)、HDMI出力が装備されている。音声認識の検索エンジン、Netflix、Hulu、YouTubeやパンドラといったビデオ・オーディオアプリが30種類ほど盛り込まれている。もちろん、メディアストリーマー“クロームキャスト”でも使っているGoogle Castにも対応。
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Google曰く、Android OS初のゲーム志向(独自ブランド)デバイスというように、ゲームプレイに適したコントロールパッドをオプションで用意され、Google Playのゲームがテレビで楽しめるようになっている。クロームキャストと並んで発売するNexus Playerは、やはりプロセッサとWi-Fiのパワーの差で、ゲームがプレイできることが一番大きな違いだろう。
GoogleはGoogle TVプラットフォームを浸透させたかったが失敗に終わっている反面、消費者へ直接アプローチできる端末機器での戦略に乗りだした。アマゾンが開発を示唆するFire TVストリーミングボックスへ直接的な対抗意識よりは、ソニーが米国で発売開始したばかりのSony Playstation TVに然り、アマゾンが目指すモバイルゲーム市場も取り入れるメディアのエコシステム構築に興味を持っているようだ。
米国ではすでにNexus Playerの販売予約は開始されている。店頭に並ぶのは11月3日頃を予定。価格は99.99ドル。ゲームコントローラは別売で39.99ドル。
(山下香欧)
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