株式会社エーディテクノは、HDBaseT対応HDMIスプリッターPro TX「HD-07HPS」（送信機）と、本送信機からHDBaseTプロトコルで受信した多種信号を元の各信号へ変換するHDBaseT HDMIエクステンダー Pro RX「HD-07HPER」（受信機）を12月中旬より発売する。希望小売価格はともにオープン、市場想定価格は、HD-07HPSが9万円前後、HD-07HPERが1.5万円前後。
HD-07HPSは、入力されたHDMI信号、リモコンIR信号とRS-232Cのシリアル信号を4分配、HDBaseT規格対応により非圧縮での長距離伝送が可能なHDMI分配器。信号の延長は、信号分配された各HDBaseTポートへCat6/5eのLANケーブルで接続し、1080/60p映像信号送信時で最大70m（4K2K@30時は最大40m）延長可能。帯域は最大10.2Gbpsで、3D、HDCP、CEC、最大7.1Chのオーディオの伝送にも対応する。
「HD-07HPS」の背面
LANケーブルで電力を伝送するPoC（パワー・オーバー・ケーブル）機能にも対応しており、HD-07HPS側へACアダプタを接続し、信号を受信する4台のHD-07HPERへも同時に給電が可能な他、入力されたHDMI信号やリモコンIR信号等をパススルー出力する各端子を搭載。HDMI出力端子に液晶モニターを接続する事で、遠距離に設置されたテレビやプロジェクター映像を手元の液晶モニターに表示することが可能。デイジーチェーン接続は最大4台まで可能で、同一信号を最大16分配し延長が可能だ。
また、接続するテレビやプロジェクター側の対応EDIDに併せて信号を制御するEDIDエミュレーション機能を搭載。HD-07HPSに搭載したディップスイッチで1080p、720pまたは、DVI 1920×1080等への設定が可能。RS-232Cシリアル通信のコマンド制御での各HDBaseT出力ポートのON/OFF制御も可能。
「HD-07HPER」の背面
HD-07HPS/HD-07HPERともに、RS-232Cシリアル通信接続コネクタに非脱落型（キャプティブ・スクリュー）を採用し、付属の専用RS-232Cケーブル以外でも設置環境に合わせたケーブル長での接続が可能だとしている。ACアダプタを接続するDC入力にも抜け防止コネクタを採用し設置場所でのケーブル抜け防止を考慮した設計だ。
なお、HD-07HPS/HD-07HPERは11月19日(水)から21日(金)の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2014」の同社ブース（ホール2/No. 2508）にて展示される他、11月19日（水）に開催される一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会企画「InterBEE Experience Anniversary Live Party」の第2部アニバーサリー・ライブパーティーでの操作卓、大型モニター間での信号分配・延長用途にて使用される予定だ。
