IBCでは参考出展としてプロトタイプが展示されていた「GY-LS300」
米国と英国のJVCケンウッドはContent & Communications World(CCW)2014などの各国イベント出展にあわせて、4K対応カメラレコーダー4機種を発表している。3モデルはハンドヘルド、1モデルはカメラユニット分離型だ。これらはInterBEE2014でもJVCケンウッド社ブースにてお目見えする(ホール3/No.3108)。
■スーパー35mm 4Kカメラレコーダー「GY-LS300」
「GY-LS300」は、独自開発スーパー35mmセンサーをイメージセンサーに持つ、レンズ交換式のカメラレコーダー。マイクロフォーサーズレンズマウントを採用し、独自のスキャンマッピング技術により、スーパー35mm、マイクロフォーサーズそしてスーパー16mmなど、さまざまなレンズに対応できるとしている。PLとEFマウントレンズにもアダプターで対応。記録メディアはSDHC/SDXC(UHS-I Speed class3)で2スロットを用意、4K UHD、フルHD(4:2:2)、SDからWeb配信用プロキシフォーマットに対応する。オーディオ入出力に関してはGY-HM200と同じインターフェイスを持つ。またカメラからのストリーミング機能も有する。3.5インチのLCDディスプレイに1.56メガピクセルのVFを搭載(InterBEEでは参考出展)。
■ストリーミング対応4Kカメラレコーダー「GY-HM200」
こちらは既に国内でも業務用4Kメモリカードカメラレコーダーとして発表済みの新製品。1/2.3インチBSI CMOSセンサーを採用し、F1.2で光学12倍ズームレンズ(焦点距離29.5mm~354mm、35mm判換算)を搭載(HDモードでは24倍まで可能)。記録メディアはSDHC/SDXC(UHS-I Speed class3)、H.264コーデックで4K30p(150Mbpsシングルストリーム)とHD(50Mbps 4:2:2)記録に対応できる。そのほかの特徴として、ネットワークアダプター端子(USB-HOST)経由で各種モバイル端末によるリモートビューイングやリモートコントロールができるほか、SD/HDのファイル転送、そして「Ustream」といったストリーミングサービスを利用して直接カメラからライブストリーミングも行える。発売は来春2月を予定。
■コンパクト4Kカメラレコーダー「GY-HM170」
コンパクトながらヘビーデューティーボディに業務用と同じコントロールデザインを持つ4K対応カメラレコーダー。光学12倍ズームに2枚のNDフィルター(1/4、1/16)を搭載。記録メディアはSDHC/SDXC(UHS-I Speed class3)で、H.264コーデックで4K30p(150Mbpsシングルストリーム)とHD(50Mbps 4:2:2)記録に対応できる(InterBEEでは参考出展)。
■カメラユニット分離型「GW-SP100」カメラシステム
レコーダーと4K/2Kカメラヘッドが分かれているカメラシステムで、メディカルや監視系といった利用シーンを放送分野以外にも向けられる。ユニット同士の接続ケーブルは1m、5mと15mが揃う。カメラヘッドには、GY-LS300と同じくスーパー35mm 13.6メガピクセルCMOSセンサーを採用。空撮やヘリコプターに装着して活用できるよう、カメラユニットのオプションにジンバルが用意されている。レコーダーユニットにはモニターとRCUコントローラが内蔵されており、4K60p(4:2:2、150Mbpsシングルストリーム)で記録できる。記録メディアはSDXC UHS-I U3メモリーカード(InterBEEでは参考出展)。
(山下香欧)