米衛星事業者ディレクTVが長らく温めていた4K商用サービスが先週金曜日から始まった。ちょうど先日の第3四半期の報告でその予定の詳細をほのめかしていた直後だ。有料テレビ事業者からの4Kサービスは米国で初めてとなる。
このサービスはディレクTVサービスの加入者が対象で、既存のセット・トップ・ボックス(DVR)「Genie」に独占パートナーとなっているサムスンの「DirecTV 4K Ready」という今年発売のスマートTVが必要となるため、非常に少数のユーザー数からのスタートとなる。DirectTV 4K ReadyはRVU(アールビュー)プロトコルに対応しているため、視聴者側は特別な受信機を必要とせずにDirecTVのDVR機能とサービスを受けられる。
現在オンデマンドで観られるコンテンツは、「フォレスト・ガンプ」をはじめ、「スター・トレック(2009)」「トランスフォーマー/ロストエイジ(2014)」といった映画作品やネイチャー系のコンテンツなど、パラマウントとK2コミュニケーションズ配給のコンテンツが20本ほど揃っている。これから順次コンテンツ数が増えていく予定。
今回の新サービスには、特別なネーミングはないようだ(過去には4Kサービス用の名前を商標申請していたが、どれも却下されている)。
(山下香欧)