2011年にクラウドファンディングにて1億3千万円以上の資金調達を経て、2015年春にデビューする球体カメラPanono(パノノ)を紹介しよう。先月に2度目のラウンド資金調達をヨーロッパのクラウドファインディングサイトで行っており、実に3500人から個人投資を受けた。Panonoはドイツ・ベルリンに立ち上がったPanono GmbHが開発会社。
Panonoは、投げて360度x360度のシーンを撮ることができるというユニークなデジタルカメラだ。
投げるほかに勿論、手でもったままボタンを押して撮ることや、スティック(オプション)につけてリモートで撮ることができる
球体のボディに36個のカメラモジュールを持つことで、36つのスナップを一度に捉え、それをシームレスにつなぎ合わせて108万画素の球面スペクトラムを生成する。画像はWebブラウザやiOS/Androidアプリでズーム・パンなどをして楽しむことができる。モバイルデバイスで観る際、デバイスを動かすと画像も追跡する。ナイトシーンでは投げて撮るのは難しいようだ。
さまざまなシーンで撮った球体画像はPanonoサイトで確認できる。DSLRの画質クオリティは望めないが、PCのフルスクリーンで拡大しても不快感はなく、その場にいるような臨場感が楽しめる
PanonoのインターフェイスにはWi-Fiが装備され、スマートフォンと接続できる。サイズは11cm、重量は440g。内部記録は400枚(108万画素計算)。USB経由で内蔵バッテリーに充電する形式となっている。水中での撮影はできないが、ある程度の防水(防滴)は施されている。
左のサッカーボール弱の大きさは初期モデル。最終モデルは右のブラックとグリーン
カメラは現在、549ドルでプリオーダーできる。アクセサリにハンドヘルドスティックやトライポッドアダプターなどが揃っている。
(山下香欧)