Blackmagic Designの発表によると、VFXスタジオMuse VFXがFusionワークフローをFusion 7 Studioに拡張したという。Fusion 7 Studioは、CBSの「NCIS ネイビー犯罪捜査班」や「NCIS ニューオリンズ支局」、MTVの「ティーン・ウルフ」など、Muse VFXが請け負うすべてのプロジェクトのVFXに使用される予定だ。
Muse VFXに所属するアーティスト達は、コロンビア映画の「ドラゴン・タトゥーの女」、ライオンズゲートの「SAFE/セイフ」、ドリームワークスの「フライトナイト/恐怖の夜」といった作品を、Fusionを使用して手がけている。
Muse VFXの創設者であり、VFX監督でもあるフレッド・ピエンコス氏は次のようにコメントしている。
ピエンコス氏:私たちは数年間に渡りFusionを愛用してきました。優れたノードベースの構造と驚異的な機能を併せ持つFusionは、私たちにとってなくてはならない存在です。Fusionのおかげで、クライアントからのあらゆるニーズに応じることが可能なのです。Fusionはこれまでも高速で作業が可能でしたが、Fusion7ではさらに性能が著しく向上しています。
Muse VFXチームのVFX技術は様々な分野のプロジェクトで用いられており、最近では、フロリダ州のケープ・カナベラルにあるケネディ宇宙センターのビジター・コンプレックスで催されたスペースシャトル「アトランティス」の展示において、その優れたビジュアルエフェクトにより、視覚効果協会賞(ビジュアルエフェクト・ソサエティ・アワード)を受賞している。
ピエンコス氏:私たちは日常的に映画やテレビのワークフローでFusionを使用しているので、特殊な会場でのプロジェクトでも、最高レベルの作業に自信を持って臨むことができます。Fusionは大規模なプロジェクトでも簡単かつスピーディに作業できます。マルチカメラの映写や展示など、あまり一般的ではないワークフローに関しても、簡単にカスタマイズ可能なのです。これはケネディ宇宙センターでのプロジェクトにおいて非常に重要でした。
Fusionの4KツールとGenerationの再生性能のおかげで、何度も何度も、時間内かつ予算内で効率よく納品することができたのです。1つのアプリケーションでプレビズからポスプロまでこなせるので、他の製品では不可能な効率性を実現できるんです。