MHLコンソーシアムは1月6日、8K/120fpsおよびHDRに対応するMHL(モバイルハイデフィニションリンク)端子の新規格「superMHL」を発表した。合わせて先週、米ラスベガスで開催されたCES2015にて、superMHLに対応させたというサムスンの8Kディスプレイと再生機器を使って、8Kのタイムラプス動画を再生するというデモンストレーションを行った。

現在のMHL3.0が登場した際は、オリジナルのMHLの設計原理に基づいてモバイルデバイスのリンク可動部分に焦点を当てて4K/30p映像に対応させたが、第4世代目となるsuperMHLでは、はるかにモバイル領域を超えてプロトコル自体が改善され、単一レーン上で帯域幅を倍にすることで4K60p映像を可能にし、更に6レーンを束ねることで8K/120fps映像伝送が実現する。

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それに加えて48bitのカラーデプス、HDRやDolby Atmos/DTS-UHDオーディオの対応などが盛り込まれた。最新のコンテンツ保護技術HDCP 2.2にも対応。

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またケーブルやコネクタも大幅に改善された。MHLコンソーシアムの会員である8Kテレビを開発しているメーカー社からの強い要求でもあったというように、superMHLでは8K伝送をケーブル1本で可能になる。そしてコネクタは表裏の区別が無いリバーシブル仕様の32ピン端子を採用する(superMHLコネクタと呼ばれる)。そしてマルチディスプレイ数も増え、8台まで対応。さらに電源供給もMHL3.0での10Wから四倍の40W(20V@2A)となる。

仕様書については1月末にリリースが予定されている。なお、MHLコンソーシアムはBlu-ray Disc Associationともタイアップし、次世代BD対応も予定としている。

(山下香欧)