一昨年のInterBEE2013で発表され発売が延期となっていたCerevo社のライブ配信機能搭載ビデオスイッチャー「LiveWedge」が、いよいよ今月27日より出荷が開始される。

LiveWedgeは、4系統のHDMI入力を備えたビデオスイッチャー。4系統すべてにスケーラーを搭載し、異なる解像度の映像間でスイッチング・ミキシングを行なえる。映像入出力の最大解像度は1080/60p。音声はHDMIに加えてAUX-IN端子経由の外部アナログ入力を加えた5系統のミキシングに対応し、LiveWedge本体のみで4系統の映像、5系統の音声を操作できる。

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本体の背面部分

LiveWedgeをワイヤレスで操作できるiPadアプリも無料で提供される。iPadアプリではHDMIの映像入力をタブレットに表示する「タブレット・プレビュー」機能を搭載しており、4入力それぞれの映像をタブレットで確認しながら映像のスイッチング、音声のミキシングが可能だ。タブレット・プレビュー機能で表示される映像は概ね1秒以内の低遅延という。

無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n、11nは5GHz/2.4GHz帯に対応。有線LANは10BASE-T/100BASE-TX。同社のライブ配信専用機器「LiveShell PRO」相当のライブ配信機能を内蔵しており、720/30pのHDライブ配信と映像のスイッチングを1台で行なえる。ライブ配信はUstreamやニコニコ生放送、YouTube Liveの他、自ら設置したサーバーへの配信にも対応する。

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Ustreamやニコニコ生放送、YouTube Liveなどのライブ配信が行える

なお、タブレット・プレビュー、ライブ配信と、後日アップデートで対応予定の録画機能はいずれも排他仕様のため同時利用は1つの機能のみに制限される。例えば、ライブ配信中または録画中にはタブレット・プレビューに映像は表示されない(操作はできる)。同様に、録画中のライブ配信、ライブ配信中の録画も行なえない。なおHDMIプレビューは排他制限の対象外のため、ライブ配信または録画中であっても利用可能としている。

    テキスト
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    テキスト
タブレットでワイプやピクチャー・イン・ピクチャーの操作が可能
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発表時からの仕様変更として、対応予定としていたHDCP、MHLが非対応になったほか、発売当初はSDカード録画機能が搭載されず、発売後にリリース予定のファームウェアで機能追加予定だが、録画画質は720pに制限される。1080pは今後のアップデートで対応を検討するという。仕様変更内容の詳細は下記の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • SDカード録画機能、SDカードからの動画および音素材読のみ込み機能は発売後のアップデートで対応します。また、録画機能の画質は現時点で720pとなり、1080pへの対応は追って対応を検討いたします。
  • HDCP、MHLは非対応となります。
  • 映像出力はプログレッシブのみとなり、インターレース出力は非対応となります。
  • 本体で操作できるエフェクトは「カット」「ミックス」「ワイプ」のみとなります。タブレットから操作時はピクチャー・イン・ピクチャー、クロマキーなどすべての機能をお使いいただけます。
  • iPadでの音声モニター機能は発売後のアップデートで対応する予定です。