米アーキメディア・テクノロジー社製のマルチフォーマット対応メディアプレイヤー「アーキメディア・アトラス」がハリウッドで主要プロダクションのコンテンツ品質検証を担っているMy Eye Mediaの品質管理(QC)ワークフローに導入された。アトラスはSMPTEのワークグループで標準化がすすめられているIMF(Interoperable Master Format)に直接対応でき、フレーム精度で再生および品質検証が行える唯一のプレイヤーとして評価されている。

My Eye Mediaはパラマウント・ピクチャーズをはじめネットフリックス、20世紀フォックス、CBS、ディズニー、NBCユニバーサルやアンカーベイ・エンターテインメントといったハイエンドプロダクションをクライアントに持ち、ネットから放送、そして劇場配給用の幅広いフォーマットを取り扱っている。 

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My Eye Mediaでは、アトラスでオーディオ/ビデオファイルの再生確認を行いながら、オーディオの同期、ファイルのトランスコード処理によるデジタルアーティファクトやブロックノイズ、そしてビジュアルエフェクトのエラーなどをチェックする。アトラスではオリジナルのメディアファイルを2Kデジタルシネマ、UHD、4K解像度を超えるサイズにアップスケーリング(またはダウンスケーリング)する機能を搭載しており、映画祭でのスクリーン投影からPCディスプレイ環境やスマートフォンのスクリーンに合わせてメディアサイズを変換して再生できる。

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スケーリング機能。IMF/4K30pフォーマット

My Eye Mediaは、今までクライアントから預かるメディアフォーマットによって異なる再生ツールを使わなければならなかった。それぞれのツールの特性によって一貫性に欠けるため、細かい調整が必要になる。現在は業界の最新フォーマットに加え、字幕データやオーディオとの同期再生ができるアトラス単体で完結できるので、一貫性はもちろん、リソースやツールに掛かる余計なコストがなくなったという。

(山下香欧)