スカパーJSATは、同社がアジア向けに運営している衛星チャンネル「WAKUWAKU JAPAN(ワクワク・ジャパン)」の事業拡大を目的に、2015年5月1日付(予定)で「WAKUWAKU JAPAN 株式会社」を設立する。

新会社のWAKUWAKU JAPANは、スカパーJSATの100%子会社として設立。その後の予定としては、7月1日から簡易吸収分割方式により、新会社がスカパーJSATより「WAKUWAKU JAPAN」事業を継承する。新会社は、第三者割当増資を実施し、スカパーJSATと官民ファンドの株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)がそれを引き受けるという。出資金は110億円(資本金55億円、資本準備金55億円)、スカパーJSATが60%、クールジャパン機構が40%という割合になる。この大規模な資金の先行投下により、事業規模の拡大及び事業展開の加速化、そしてクールジャパン機構の出資参画により、政府や幅広い国内企業との連携を強化することを狙いとしている。

WAKUWAKU JAPANチャンネルは2014年2月末に開局。現在インドネシア・ミャンマーの2カ国にて現地の言語で放送されている。視聴可能世帯数は、推定250万世帯。新会社での新規戦略のもと、アジアを中心に複数国での展開を行い、2020年度までに22カ国での放送(視聴可能世帯数:4,100万世帯)を目指す。

先日にもイマジカ・ロボットが日本コンテンツの世界発信を促進することを目的の1つとして、クールジャパン機構と共同で世界最大手の米字幕会社を買収するニュースがあった。新設WAKUWAKU JAPANの活動は、国が推し進める日本コンテンツの海外展開を促進するスタンスになる。

(山下香欧)