池上通信機は、2015年4月13日から16日(米国時間)の期間中に米国ラスベガスで開催されるNAB2015にて、新開発の2/3型3板式CMOS(3CMOS)センサーを採用した4K×3CMOSシステムカメラを技術展示する(セントラルホール/C7725)。
本カメラのコンセプトは「Real Native 4K」。既存の放送カメラシステムの操作性と運用性を継承し、スタジオおよび中継車での4K映像制作を実現するという。3版式であるがゆえに、高精細かつ被写界深度の深い映像表現が4Kスポーツ中継などで期待できる。
さらに現用のHD資産を有効活用できる4Kソリューションの1つとして、現行HDカメラと組合せて4K映像を出力することができる、4K/HDハイブリッドベースステーション「CCU-980/BS-98 Hybrid 4K」とコントロールユニットを展示する。8Kでは、小型・軽量化に加え運用性を充実させた8Kシステムカメラを展示する予定。
CCU-980/BS-98 Hybrid 4Kは、CCU-980/BS-98に4Kコンバータボードを搭載したもの
また、4Kソリューションの提案のひとつとして、ヒビノ株式会社の293型フル4K LED大型ディスプレイ「ChromaVision HCV16」を展示する。これは、Ikegami Electronics(U.S.A.)とヒビノ社が、共に設立50周年を迎えたことを記念した、コラボレーションの第一弾となる。池上通信機では「この記念すべき年をきっかけとし、USA市場におけるコラボレーションも視野に置く」としている。
「Integrated Systems Europe 2015(ISE 2015)」におけるヒビノブースの様子(画像はヒビノ公式サイトより)
(山下香欧)