米アベカスは、2015年4月13日から16日(米国時間)の期間中に米国ラスベガスで開催されるNAB2015にて、4K収録/リプレイが行えるようになったMiraライブプロダクションサーバを一般初公開する(サウスホール/SL5713)。Miraサーバはシングルユニットで、最大8チャンネルのフル1080/60p(AVC-Intraフォーマット)に対応できるようになった。
従来のライブプロダクションサーバはHD-SDIをデュアルリンクにすることで1080/60pに対応するが、今回Miraが3G-SDIインターフェイスを搭載したことで、チャンネルカウントを半減することなく、そのまま8チャンネルの1080p入出力が実現した。よって、4×3G-SDIを使って2チャンネルの4K入出力が可能となる。
4K中継シーンでも直感的なオペレーションができる専用コントローラーを使って、スローモーションリプレイなどの従来と同様のオペレーションを実現。AVC-Intraベースにより、外部プロダクションとのメディアデータのやり取りやハイライト編集時でも効率性が良いという。本体は3RUのコンパクトサイズで中継車内でも場所を取らないのも利点だ。Miraが搭載する16系統の3G-SDIを利用すれば、8Kカメラからの収録、そして再生ができるという期待もある。
同社ブースでは、Miraと専用コントローラーによる、4K中継現場でのインスタントリプレイを披露するほか、中継現場でのインスタントリプレイの多様なオペレーション方法から、ライブプロダクション向けにもスイッチャとの連携や、ハイライト編集用途で行う編集システムとの高速メディア転送をデモンストレーションする予定。
(山下香欧)