英Timecode Systems社は、RFトランシーバーとWi-Fiが統合されたタイムコード/ゲンロックジェネレーター「:wave」を発表した。発売は2015年6月を予定している。

:waveは、:waveをマスタータイムコードクロックとして設定した場合、長距離でも安定した915MHzのRF帯域でタイムコードと同期信号を送信し、Timecode Systems社の:mini trxや:pulseと同様に全てのスレーブ機とワイヤレスに接続可能なタイムコード/ゲンロックジェネレーター。Sound Devices社の788T、688、664、663といったオーディオレコーダーやミキサーとデータポートで接続し、サードパーティユニットからメタデータを送受信可能だ。また、Wi-Fiにも対応しており、ユーザーはB:LINKのメタデータやステータス情報をアプリケーションから選択することも可能。

Timecode Systems社グローバルセールスディレクターのAdam Parr氏は次のようにコメントしている。

Parr氏:Timecode Buddy :waveは、数々の受賞歴がある:wifi masterと同様に信頼のおける915MHz帯域のRFトランシーバ、バッファリングされたタイムコードとゲンロックジェネレーター、あるいはWi-Fiインターフェイスを用いた様々なアプリケーションとの通信が行えます。さらに:waveには、新しい2つの機能が追加されています。1つは、915MHz帯のB:LINKネットワークの開発、そしてもう1つは、Sound Devices社のミキサーやレコーダーとのハードウェア統合です。

:waveは、”マスタータイムコードクロック”として、オンセット環境や音響分野で使われるだろうと私たちは予想しています。複数のカメラやオーディオデバイスをワイヤレスに同期することで、音声ミキサーと現場での作業を素早く簡単にします。接続された全機器のステータスはモニタリングすることができ、PureBlend開発のMovieSlate iOSアプリを使って、Sound Devices社のメタデータに沿ったスマートなサウンドレポートも作成できます。これは本当に強力なコラボレーションです。

なお、Timecode Systems社は2015年4月13日から16日(米国時間)の期間中に米国ラスベガスで開催されるNAB2015の同社ブースにて、:waveとSound Sevices社の製品を組み合わせたデモンストレーションを行う予定だ(セントラルホール/C1134)。