キヤノンは、同社デジタルビデオカメラの新シリーズとして、4K動画と静止画撮影が可能な小型・軽量の4Kビデオカメラ「XC10」を2015年6月中旬より発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税抜22万円前後。

XC10は、1画素あたりの受光面積が大きい1.0型高感度CMOSセンサーと、映像処理プラットフォームDIGIC DV 5、同社独自のビデオフォーマットXF-AVCを採用。4K動画の圧縮方式は、Intra Frameを採用し、最高305Mbpsで4K動画を記録できる。4K動画記録にはCFast 2.0カード、フルHD動画と静止画はSDカードを採用した。同社独自の映像記録Canon Logと高輝度部を滑らかに圧縮するワイドDRガンマを採用することで、12ストップの広いダイナミックレンジを実現し、高輝度部や暗部でも白とびや黒つぶれの少ない撮影が可能だとしている。

有効画素数約1,200万画素の1.0型高感度CMOSセンサーの搭載により、最高ISO20000の静止画撮影が可能。メカシャッターを搭載しており、素早く動く被写体も歪みなく撮影が行えるとしている。4Kフレームキャプチャーで、4K動画から30コマ/秒の瞬間を約829万画素の静止画で記録でき、広角24.1mmから望遠241mmまでの光学10倍ズームでの撮影が可能だ。マルチアスペクト機能により、アスペクト比は4:3(約1,200万画素)、3:2(約1,066万画素)、16:9(約829万画素)から選択できる。

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カードスロットはCFastとSDカードを各1基ずつ搭載

レンズは、広角27.3mmから望遠273mmまでの光学10倍ズームレンズを搭載。UDレンズとHi-UDレンズを採用し、レンズ部の小型化と諸収差の補正を両立。ガイドバーを内蔵した沈胴鏡筒を新たに開発し、レンズのズーム移動時の直進性が向上しているという。

本体サイズは幅125mm×高さ102mm×奥行122mm、重量930g。上方に約90°下方に約65°回転可能なチルト式液晶と、縦に前後約90°回転可能なグリップ採用により、ハイアングルやローアングルなど、ユーザーの任意の位置や角度からの撮影が行える。

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グリップ部分は最大90°まで回転可能

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チルト式液晶パネル

120fpsのハイフレームレート撮影(HD記録)での1/4倍のスローモーション記録から、1,200倍までのファストモーション記録に対応したSlow&Fastモーションを搭載。撮影されたクリップは、29.97pで再生。音声記録方式はリニアPCMの48kHz 16bit。内蔵ステレオマイクにより、カメラ本体のみでも原音に近い音を記録・再生することが可能。2.4GHz/5GHzのWi-Fiモジュールを内蔵しており、WEBブラウザーでスマートフォンやタブレットから遠隔操作ができるBrowser Remoteや、静止画の確認ができるBrowser Previewに対応している。また、直射日光の当たる屋外環境など、周囲が明るく液晶モニターが見にくい状況で便利なファインダーユニットも付属している。

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同梱のファインダーユニット