ローランド株式会社は、最大16入力/14出力で4K映像の切り替えに対応しているマルチフォーマット・ビデオ・スイッチャー「V-1200HD」を2015年7月に発売する。価格は未定。

http://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2015/04/150409_Roland_V1200HD_front.jpg

V-1200HDの前面
※画像をクリックすると拡大します

V-1200HDは、HDカメラやビデオの映像入力に対応したSDI端子を10系統、Blu-rayデッキやPCの映像が入力できるHDMI端子を4系統搭載しており、出力は8系統の映像を6つのSDI端子と2つのHDMI端子に自由に割り当てて出力が可能。2系統の拡張スロットを使えば最大で16入力/14出力の構成も可能だ。これらの入出力は用途に応じたモードを使用することで、別画面や文字などが複数配置された出力画面の切り替えが行える。最大で6系統の映像を合成できる合成エンジン(4:2:2処理、2M/E対応)と、PCの映像をにじみなく高画質に処理できるプロセッサー(4:4:4処理)を搭載している。

150409_Roland_V1200HD_02

2つのタッチ液晶ディスプレイ「デュアル・タッチ・モニター」を搭載した別売の専用コントローラー「V-1200HDR」(2015年7月発売、価格未定)と、無償ダウンロード提供されるPC専用アプリ「V-1200HD RCS」を使用することで、最大でPC4台によるV-1200HDのコントロールが可能。

150409_Roland_V1200HD_03

また、離れた場所にあるリモートカメラの制御も、VISCAに対応したV-1200HDRから行うことができ、V-1200HDRのジョイスティックによりカメラ位置の制御が可能。最大でカメラ4台の設定を呼び出せる。

http://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2015/04/150409_Roland_V1200HD_back.jpg

V-1200HDの背面
※画像をクリックすると拡大します

本体の拡張スロットは2つあり、用途に合わせてオプションのXIカードを搭載可能。新しく発表されたのはSDIやDVI-I、SFPといった映像の拡張に対応した「XI-SDI」「XI-DVI」「XI-SFP」の3モデルと、同社のデジタル音声伝送規格REACや、Dante、MADIといったデジタル音声規格の拡張に対応した「XI-REAC」「XI-MADI」「XI-DANTE」の計6種類。

また、SDIの入出力4系統を1つにまとめることで4K/60pのスイッチングが可能な4Kスイッチングモードを搭載。SDIの入出力拡張カードXI-SDIを装着すると、最大で3入力/1出力の4Kスイッチングが可能。本体背面にあるSDI、HDMI、アナログ音声入力、拡張スロットへ装着した音声用カードの使用により、最大で92系統の音声から16系統の音声をミックスできる。

150409_Roland_V1200HD_01

4Kスイッチングモード接続のイメージ図