Autodesk 3ds Max。MAXクリエーショングラフ機能の画面
オートデスク株式会社は、「Autodesk Maya 2016」および「Autodesk 3ds Max 2016」などの3DCGアニメーション制作ソフトウェアの新バージョンと、これらをパッケージにした「Autodesk Entertainment Creation Suite 2016」を4月16日より出荷開始します。製品の主な特長や提供価格、内容構成は下記の通り。
(価格はいずれも税抜希望小売価格)
■Autodesk Entertainment Creation Suite 2016のラインアップ
Autodesk Entertainment Creation Suite Standard 2016内容構成
・Desktop Subscription:322,000円
保守契約サービス付き期間限定ライセンス(1年契約、ベーシックサポート付きの場合)
・永久ライセンス:805,000円
・Maintenance Subscription:121,000円
永久ライセンスに付帯できる保守契約サービス
- Autodesk Maya 2016またはAutodesk 3ds Max 2016
- Autodesk MotionBuilder 2016
- Autodesk Mudbox 2016
Autodesk Entertainment Creation Suite Ultimate 2016内容構成
・Desktop Subscription:380,000円
(1年契約、アドバンスサポート付きの場合)
・永久ライセンス:950,000円
・Maintenance Subscription:152,000円
- Autodesk Maya 2016
- Autodesk 3ds Max 2016
- Autodesk Softimage 2016
- Autodesk MotionBuilder 2016
- Autodesk Mudbox 2016
■各ソフトウェアの主な新機能
「Autodesk 3ds Max 2016」発売日:4月16日
Desktop Subscription(1年契約、ベーシックサポート付きの場合):204,000円
永久ライセンス: 510,000円
- Maxクリエーショングラフ機能を新規に採用。スレートマテリアルエディタと似たビジュアル環境でグラフを作成し、新しいジオメトリオブジェクトやモディファイヤを作成して機能を拡張可能。また、作成したグラフを新しいノードタイプとして定義したグラフセットの保存、再利用が可能。作成したツールは他のユーザと共有して、グループ間でのツールセットの拡張に活用可能だ
- 外部参照の非破壊的なアニメーションワークフローのサポートと安定性を改善。チーム間および制作パイプライン全体のコラボレーションが容易に
- Autodesk MaintenanceまたはDesktop Subscriptionの契約ユーザは、同社のクラウドサービスA360のクラウドレンダリングサービスを3ds Maxから直接利用可能。これによりレンダリング中にPCが使用できなくなったり専用PCを用意する必要がなくなるとしている
- Autodesk Translation Frameworkの新規搭載により、SolidWorksなど他社製3D CADデータの相互運用が可能。また、Autodesk Inventorで作成した拘束とジョイントドライブのアニメーションを、3ds Maxでリグを構築することなく高品質な機械設計アニメーションの制作が可能に
「Autodesk Maya 2016」発売日:4月16日
Desktop Subscription(1年契約、ベーシックサポート付きの場合):204,000円
永久ライセンス:510,000円
- 液体効果をシミュレーションするプロシージャエンジン「Bifrost」の機能を拡張
- カメラに近い場所では高解像度のシミュレーションを作成し、他の領域では泡のパーティクルの計算を軽減することにより、シミュレーション時間を短縮可能
- ガイド付きシミュレーションワークフローを新規に採用。キャッシュされたシミュレーションまたはアニメートされたメッシュオブジェクトを使用して、液体の動作を制御可能。また、低解像度限界の液体シミュレーションを使用して、液体サーフェスの高解像度シミュレーションをガイド可能に
- アダプティブAeroソルバを新規に採用。煙や霧などの環境効果について、詳細かつ物理的な精度の高いシミュレーションを生成可能に
- オープングラフを新規に採用。ノードベース環境でシミュレーションの微調整やカスタマイズが可能に
- 新しい並列評価システムを採用し、キャラクタリグの再生と操作スピードが向上
- ワークフローの簡略化とユーザーインタフェースの改善により、ハイパーシェードでのマテリアルの構築と編集が直感的な操作で可能に。また、ノードエディタを再構築し、シェーディング コンポーネントの接続、配置、作業が容易に
「Autodesk MotionBuilder 2016」発売日:4月16日
585,000円
- Storyツールの機能を強化して、複数のStoryクリップを処理するワークフローの効率を向上。また、Clip Alignmentオプションを新規に採用して、複数のクリップの位置合わせを効率化
- FCurve機能を強化して、Frame Start/EndやFrame Zoom Barなど使用頻度が高いフレーム機能にアクセスでき、FCurveウィンドウでアニメーションフレームを迅速に表示。また、FCurveエディタで最大100までの変換値を持つキーの表示と編集が可能に。複雑で大規模な制作環境にも対応可能
「Autodesk Mudbox 2016」発売日:4月16日
69,000円
また、2014年4月21日、22日に各ソフトウェアの新バージョンと制作事例を紹介するイベントを恵比寿ザ・ガーデンルームおよびライブストリーミング中継にて開催する。詳細は以下の通り。
■The day of 3ds Max
日時:4月21日(火)13:30–19:30
内容:・3ds Maxの新バージョンデモ
・株式会社アマナシージーアイ「3ds Maxで目指す究極の広告フォトリアル」
・有限会社オレンジ「艦隊コレクション -艦これ-」CGならではのアニメ表現の追及
■The day of Maya
日時:4月18日(金)13:30–19:30
内容:・Mayaの新バージョンデモ
・株式会社トランジスタ・スタジオ「森江氏の最新作メイキング紹介」
・Sola Digital Arts「アップルシード アルファ」メイキングストーリー
イベントへの参加は無料だが、事前の申し込みが必要。詳細は下記のイベント公式ページにて確認してほしい。
http://area.autodesk.jp/event/