GoProが特設サイトを作って準備を進めてきた、GoProからのカメラソースを伝送できるワイヤレス・マイクロトランスミッターが正式に披露された。

今年の1月にVISLINK社と提携し、GoProカメラに装着できるサイズのVISLINKのトランスミッターを開発している。つい最近ではNHLオールスターや1月の冬季X-Gameで採用された。

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トランスミッターは2種類。GoProカメラとトランスミッターがハウジングと一緒に一つのユニットになった「HEROCast BacPac」は、アイスリンクで使われるように壁や車など面積の広い箇所に取り付けられるようになっている。またGoProカメラとトランスミッターが別になってHDMIケーブルで接続して使うようになっている「HEROCast」が揃う。こちらはX-Gameでは選手のヘルメットの両脇にそれぞれ装着されて使われた。RF幅は1.95GHzから2.7GHz、出力幅は500m。モジュレーションはDVB-T。遅延は約150msという。バッテリー持続時間は約40分。

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受信機もアプリケーションによってVISLINKの製品から選べるようになっている。ハンドヘルドタイプのHHT3、コンパクトサイズのMTV-HD3 RXなど。受信側とトランスミッターの距離はシーンによって異なるが、500~1000m程度。

HEROCastの価格はトランスミッターとのセットになり、7500ドル。受信機はモデルによって異なるが2500ドル~4500ドルとなっている。製品出荷時期についてはNABのブーススタッフからも正式的な声はなかった。

(山下香欧)