Roadster HD20K-J 3DLPプロジェクター
クリスティ・デジタル・システムズUSAは、2015年6月4日にシンガポールの新ナショナル・スタジアムで開催された東南アジア・スポーツイベントの開会式にて、ヘキサゴン・ソリューションと共同でスポーツイベントでのプロジェクション映像における出力輝度のギネス世界記録を更新したことを発表した。
オープニングのプロジェクションマッピング・パフォーマンスでは、クリスティRoadster HD20K-J/S+22K-J 3DLPプロジェクターが計160台使用され、その3,200,000ルーメンという記録は2015年5月4日にアメリカ・ネバダ州ボールダー市フーバーダムのフレイトライナーが記録した1,169,000ルーメンを上回るものだった。ギネス世界記録の公式認定員は現地を訪れ、客観的な立場の証人の一人であるヘキサゴン・ソリューション、マネージング・ディレクターのエイドリアン・ゴー氏とともに、プロジェクション映像の明るさを測定。ギネス世界記録の公式認定員は、「ヘキサゴンとクリスティは、画期的なギネス世界記録で世界記録保持者の仲間入りをされました」とその記録を讃えているという。
Roadster S+22K-J 3DLPプロジェクター
このギネス記録を実現するため、ヘキサゴン・ソリューションはナショナル・スタジアムを囲む20の塔にプロジェクターを設置し、スタジアム床面にカラフルな映像とマルチメディアコンテンツを映し出した。この映像コンテンツは、coolux社製パンドラ・ボックス・メディア・サーバー18台によって制御された。
1959年の第一回大会から数えて4回目の開催となるこの東南アジア大会スポーツイベントには、今回11カ国から7,000名のアスリートたちが参加。開会式では5,000人のパフォーマーによる、航空機を使った演出やマルチメディア・プロジェクション、光と音を使った印象的な映像表現を含む大規模なショーが行われた。
クリスティ・アジアパシフィックの副社長リン・ユー氏は、次のようにコメントしている。
ユー氏:この大規模なプロジェクターを使った展示で、クリスティ・アジアパシフィックとして初めてとなるギネス世界記録を実現できたことを非常に嬉しく思います。160台ものプロジェクターを使ったショーというは、今までの記録である北京のスポーツイベント(2008年)の146台を上回るものであったことにも感動しています。また、この大きなイベントでの革新的で高品質な共有体験を実現するために大変な労力を割いて、プロジェクターのセットアップをされたヘキサゴン・ソリューションの仕事にも、大変感謝しています。