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Blackmagic Designの発表によると、北京のHomeBoy Cine Studioが、中国の人気ティーンエイジ・バンドTFBOYSが出演するコカ・コーラ株式会社「ファンタ」の新テレビCMのカラーグレーディングにDaVinci Resolveを使用しているという。

今回の新CMは、TFBOYSがファンタの様々なフレーバーを紹介し、さらに最も“キュート”な人を投票で決定する“キュートネス・コンテスト”への若者の参加を呼びかけるもの。

HomeBoy Cine Studioのウェンタオ・リー氏は、台湾版アカデミー賞とも呼ばれる金馬奨を受賞した「The Hammer and Sickle Are Sleeping」や、フォルクスワーゲン、トヨタ、サムスンなどのCMでグレーディングを担当したカラリスト。同氏は今回のファンタCMで、活気のあるクリーンなフィルムルックの作成を依頼された。コンフォームからカラーグレーディング、最終的なファイルの書き出しまでに与えられた時間は、6時間だった。

リー氏:このプロジェクトの鍵は、オリジナル映像のデジタル的なルックを、フィルムルックに置き換えることでした。DaVinci Resolveにはフィルムルックを再現するための様々なLUTがあるので、多様なフィルムルックをすばやく作成できます。私たちは1つのLUTを選び、少し調整して、シネマルックを維持しながら非常に鮮やかなカラーを作り出しました。

撮影セットには明るい色の物が多く含まれていました。フォアグラウンドを見ている際にバックグラウンドに含まれる色が邪魔になる可能性があったので、それらの彩度を下げ、フォアグラウンドへの注意が奪われないようにしました。

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リー氏:DaVinci Resolveのカスタムカーブのおかげで、バックグラウンドに含まれる色を直接調整できました。キーで抜いたりマスクを追加したりする必要がないので、締め切りが厳しいコマーシャル制作には最適ですね。

DaVinci Resolveは、他のNLEシステムともシームレスに相互運用できます。トランジション、リタイム、ズーム、パンなど、XMLでタイムラインに読み込んだ一般的なエフェクトをエラーなしで認識してくれます。エフェクトが認識されずに修正したりする必要がありません。

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リー氏:DaVinci Resolveのノードベースのグレーディングは、複雑なノード構成を管理したり、監督や撮影監督からのリクエストに応じて調整をすばやく行ったりするのに完璧でした。各ノードのオン/オフを切り替えることで、それぞれの調整をビフォー/アフターで確認できるのも良いですね。おかげで、監督はグレードが十分なものであるかどうかを判断するのに時間を割く必要がありませんでした。

DaVinci Resolveの編集機能について、リー氏は次のようにコメントしている。

リー氏:DaVinci Resolveの編集機能のおかげで、作業が明らかに楽になりましたね。クライアントからの各要求に応じ、タイムラインでいつでもオンライン編集ができます。何度も繰り返しコンフォームする必要がないんです。

コマーシャルは複数のバージョンで提出する必要がありました。VFXデザイナー用のバージョン、エディター用のバージョンなどです。フラグやマークなどのフィルタリングツールを使用してシーケンスを管理し、長さ、解像度、フォーマットが異なる複数バージョンで書き出しました。これらの作業はすべてエディットページでできるので、他のページに切り替える必要もありません。