© 2015 Spike Cable Networks. All Rights Reserved.

Blackmagic Designの発表によると、Spike TVのテレビシリーズ「TUT」のアクションシーンやスタントワークの撮影で、撮影監督のクリス・ラバッサー氏と、セカンドユニットの監督/撮影監督のマーク・ヴァーゴ氏がBlackmagic Pocket Cinema Cameraを使用したという。

Muse Entertainment制作、デヴィッド・フォン・アンケン氏が監督を務めた同作品は、3日に分け計6時間にわたって放送される限定シリーズ。歴史上最も大きな力を持った統治者の一人、ツタンカーメン王が、政権を取ってエジプトを栄光に導こうと努力するも、側近や友人、さらには愛する人による非道な陰謀に陥れられてしまうというストーリー。

ラバッサー氏:私たちはPocket Cinema Cameraを選びました。標準的なカメラが入れないところに入れるからです。例えば、戦いの中でチャリオット(古代の戦闘用馬車)がひっくり返るシーンがあります。Pocket Cinema Cameraは本当に目立たないので、カメラをチャリオットに乗せて撮影を行いました。チャリオットにつなげられた馬たちは周囲の物にとても敏感でしたが、Pocket Cinema Cameraは馬に見えないように設置できたので、スタントコーディネーターの承認が得られました。

150714_General_HoremhebNonso-Anozie

© 2015 Spike Cable Networks. All Rights Reserved.

Pocket Cinema Cameraはアクションやスタントが多く含まれるシーンでも使用されたという。

ラバッサー氏:私たちはカメラのひとつを小さな一脚に乗せ、戦う兵士のすぐ横に置いて戦闘シーンを撮影しました。フォン・アンケン監督は、アクションシーンの真ん中にカメラを置くことで、3,000年前の戦場がどのようなものであったのかをオーディエンスに感じて欲しいと考えていました。それで私たちは、Pocket Cinema Cameraをアクションにより近づけ、ベストなアングルから撮影したんです。

あるショットでは、エジプトの兵士が戦闘中に岩からジャンプして私の頭上を飛び越え、それを下から撮影しました。ヴァーゴ撮影監督は、戦闘シーンでPocket Cinema Cameraを弓矢に取り付けたり、あるいは兵士の胸に取り付けたりして、非常に特殊でクリエイティブなショットを作成し、同作品をよりユニークなものにしたのです。

150714_Battle-Scene

© 2015 Spike Cable Networks. All Rights Reserved.

フォン・アンケン監督は、これまでに見たことのないような面白いショットで「TUT」を撮りたいと考えていた。これを実現するために、ヴァーゴ撮影監督はPocket Cinema Cameraの取り付けやリグ組みを様々な方法で行った。

ヴァーゴ氏:Pocket Cinema Cameraをスタントマンの胸につけて撮影しました。剣と槍による緊迫したシーン、取っ組み合いの戦い、エネルギッシュな接近戦などの撮影に最高でした。槍にカメラを取り付け、それを持って走らせて撮影したシーンもありました。チャリオットにも何度か取り付けました。チャリオットがひっくり返る時に撮れた映像は良かったですね。

150714_From-left_Sir-Ben-Kingsley-as-Ay-and-Avan-Jogia-as-Tut

© 2015 Spike Cable Networks. All Rights Reserved.

あるシーンでは、スタントマンがステディカムリグでPocket Cinema Cameraを持ち、戦闘の中にいる主人公の視点から撮影した。

ヴァーゴ氏:この撮影では、スタントマンがカメラをアクションシーンの中まで持って行き、近づいて動き回ることで、非常に楽しいカットが撮れました。このカメラは手に持ってすばやく走ることができるので、戦闘シーンではまさに画期的なシーンがたくさん撮れましたよ。

これらの作業の目的は、ショットを情熱的で直感的なものにし、ビジュアル的なオプションを増やすことにあります。Pocket Cinema Cameraは、過去には不可能だった特殊なショットを可能にしてくれるんです。