JauntやノキアのOZOといった独自カメラを搭載したVR向けの全方位カメラシステムの登場が続く中、キックスターターでも4K(4096×2048)60fpsのパノラマ映像を自動で生成できるカメラシステム「Sphericam 2(スフェリカム)」が好調な資金調達を行っている。

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スフェリカムは直径7センチ弱のテニスボールほどのサイズの筐体に、6つのイメージセンサーとレンズ、Wi-Fi、電源のボタンのほか、1系統のMicro USBポート、6つのmicroSDカードスロットと4つのマイクロフォンが搭載されている。重量は400g弱。ハウジングはアルミ削出しアルマイト。そして8つのトライポッド用マウントが装備されており、三脚や一脚のほかにボール状の本体を保護するために装着する脚を取り付けられる。現在の資金調達のレベルにより、ハウジングが防塵形、粉塵が内部に侵入することを防止するIP67規格仕様の設計にアップグレードされる。

本カメラシステムは、ボタンを押すだけで6台のカメラを完全同期させ、4K60pのパノラマ映像が収録できるようになっている。撮った映像はOculus RiftやSamsung Gear VR、Google CardboardといったVRヘッドセットから、iPad、タブレット、携帯電話、そしてPC上で楽しむことができる。グローバルシャッターにより、高速移動物体撮影時でも歪みがない。

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撮影記録時間は60~90時間で、RTMP経由でMPEG-4ライブストリーミングすることができる。リアルタイムにパノラマおよびシングルカメラの映像をストリーミングできるのは100Mbpsまで。リアルタイムにパノラマ1枚のデータとして記録できるのは4K30fps(10bit)まで。そして記録する映像フォーマットは3レベルの映像クオリティで実行できる。例えば最高映像クオリティとして“プロ”クオリティレベルであれば、SanDisk Extreme Proを利用した場合、各カメラの映像データを最高転送速度2.4Gbps、12bit/Cinema DNGまでのクオリティで対応できる。“ハイ”クオリティレベルであれば、MPEG-4(H.264)で、フレームレートは最大60fps。また出荷前にはHDR(マルチ露光、30fps)とタイムラプス機能も搭載される予定のようだ。

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現在、プリオーダーが260台入っており、次の40台分のセットを1,699ドルで予約販売している。このパッケージにはカメラ本体のほか、キャリーケース、8本の脚セット、各マウントキットが同梱される。色はグリーン、ブラック、シルバーの3色から選択できるようになっている。

YouTubeにサンプルとしてアップロードされている4K映像のクオリティは評価しづらいが、http://littlstar.com/sphericamのサイトからは良い映像クオリティのまま視聴できるとしており、またオリジナル映像データをダウンロードできるようになっている

(山下香欧)